建築でプログラミングを使うから勉強したいんだけど、どんなプログラミング言語を勉強すればいいんだろう?
こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 建築で使うプログラミング言語がわかる
- どの言語でどんなことができるかがわかる
- おすすめのプログラミング勉強方法がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
建築を学ぶ人におすすめのプログラミング言語
建築を学ぶ人におすすめのプログラミング言語は主に3つあります。
ポイント
- Python
- C#
- VPL
それぞれ順番に解説していきます。
C# VR、ARを使ってプレゼンできる
まず最初におすすめするのはC#です。
なぜなら、C#を使うとVRを使えるようになるからです。
具体的に言うと、UnityというソフトをC#を使って動かすことでVRを自在に操れるようになります。
Unityはゲームの開発をするようなソフトです。
Unityは2019年12月にAutoCADで有名なAutodeskと提携してソフトを発表しており、建築との関わりが深くなってきています。
Unity Reflect
これがUnityとAutodeskで提携して作ったUnity Reflectです。
リアルタイムでBIMの情報をiPadなどで見て編集したりできます。
Unityを使いこなせるようになると、BIMで作成した3Dモデルの中を歩いてプレゼンしたりすることも可能です。
VRのプレゼン
ちなみにVRのプレゼンはこんな感じです。
プレゼンボードをアナログで作成して説明したのと比べると、とてつもなくわかりやすく圧倒的な差が生まれます。
みたいところを自由に見れますからね。
AR のプレゼン
こっちはARでプレゼンしてる例です。
出典:Inition develops “augmented 3D printing” for architects from Dezeen on Vimeo.
ぜひ、UnityとC#を使いこなしてください。
Python 機械学習やデータ分析、AIを使える
Pythonはグラスホッパーの登場によって脚光をあびたプログラミング言語の1つです。
Pythonでできることは、機械学習やデータ分析、AIなどおよそそのままでは建築と関係ない領域ですが、極めてライノセラスとコラボして使うと最強に便利なツールに早変わりします。
Pythonで設計のデータを抽出してコストを一瞬で算出できるように連携させたり、複雑な作業を一瞬で終わらせたりすることが可能です。
その分複雑なコードを書かないといけないので、どっちが良いかはまだわかりません。
ですが、設計変更の際にはコードを少しいじるだけですぐ直せるので、変更前提ならPythonの方が色々と便利です。
ただしかし、Pythonはゴリゴリのプログラミング言語なので、ちょっとやそっとで学ぶのはまあ難しいので、本気で建築のデータエンジニアを目指すなら勉強するのもありかな、という感じです。
グラスホッパーをカスタマイズするのに使ってる人が多いですよ。
VPL パラメトリックデザインなどを設計で使える
VPLは建築設計で色々使われ始めている便利なプログラミング言語です。
VPLとは、Visual Programing Languageのことで、プログラミングみたいにコードを書くんじゃなくて、感覚的に操作してプログラミングできる便利なものになります。
なぜ最近使われているのかというと、Glasshopper(グラスホッパー)やRhinoceros(ライノセラス)、Dynamo(ダイナモ)などのプラグインやソフトが人気だからです。
glasshopperはライノセラスと一緒に使う便利なプラグイン
グラスホッパーはライノセラスというソフトで使われているプラグインのことで、パラメトリックデザインなどで本領を発揮します。
10本の放射状のデザインを20本に設計変更したりすのに一瞬で完了できるので、従来のCADで操作する設計に比べて圧倒的に便利です。
グラスホッパーを使うのにライノセラスを使う
ではライノセラスはなんなのかと言うと、3DモデリングCADソフトです。
ライノセラスの特徴は圧倒的に曲線に強いことです。
SketchUpと比べてもとても使いやすく、世界中で使われています。
このグラスホッパーはVPLできるのですが、Pythonを使えると飛躍的に自由度が向上します。
Pythonを覚えるのは大変なので、設計に行き詰まった時に覚えるのも良いかもしれません。
dynamoはRevitと合わせて使う便利なプラグイン
DynamoはAutoCADやRevitで設計を自動化できるビジュアルプログラミングツールでありプラグインです。
ビジュアルプログラミングとは、実際にプログラミング言語を使ってコードを書くわけではなく、関数(ノード)を線(ワイヤ)を使ってつなげてプログラミングをします。
グラスホッパーがいいとかダイナモがいいとかそういう話ではなく、Revitならダイナモがあり、ライノセラスならグラスホッパーがあるというただそれだけのことです。
個人的には自由な曲線は確かに見た目はキレイで迫力もありますが、建築コストがかかる割に機能的な解決をあまりできてない気がしてるので、ムリにパラメトリックな曲線で設計するのはおすすめしてません。
大切なのは使いどころでしょう。
どうやってプログラミング素人が学ぶのか
ではどうやってプログラミングの素人がプログラミングを学べばよいのかというと、手段はまあ2択でしょう。
ポイント
- 独学で本で勉強する
- プログラミングスクールに通う
独学で本で勉強する
独学で本で勉強するのはお金が安めですが、めちゃくちゃ大変で時間がかかります。
ですので、基本的にはプログラミングスクールに通う方をおすすめしていますが、独学のチャレンジすることを否定してはいません。
私も独学で勉強して、とてつもなく大変だったことはここに書いておきます。
独学で勉強しようと思ったら、それなりに本を大量に買う必要があるので、結局お金はそこそこかかるので心の準備はしておいてください。
Unityのおすすめ本(建築関連がないのでゲーム系)
C#のおすすめ本
VPLのおすすめ本
Pythonのおすすめ本
プログラミングスクールに通う
本気で勉強したい場合はプログラミングスクールに通う方がコスパもいいし時間も無駄にしないですみます。
おすすめはテックキャンプです。
テックキャンププログラミング教養 オンラインカウンセリング無料体験や無料カウンセリングがあるのでとりあえず試してみることができるのがいいです。
月額1万ちょっとで質問し放題ですし、集中的に学べるのが個人的には良い点だと思ってます。東京、名古屋、大阪に教室もあって通いたい人は通えるし、オンラインでも勉強できるので、それも良い点ですね。
プログラミングスクール TECH::CAMP(テックキャンプ)まとめ
この記事では、「建築でプログラミングを使うから勉強したいんだけど、どんなプログラミング言語を勉強すればいいんだろう?」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、C#、Python、VPLをよく使います。勉強は独学でやるのもいいですが、本気で学びたいならプログラミングスクールに通うのをおすすめします。
この記事を参考に、建築でもプログラミングを駆使していきましょう。