配属ガチャが外れて、全然やりたくない部署に決まってしまった
転職したほうがいいのかな?
大きめの建設会社に入った人だと、こんなことを思うことはあるでしょう。
こんな疑問にお答えします。
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
できることが少ない時点でのやりたいことを重視して配属ガチャを回すのはおすすめしない
なぜなら、やりたいことに必要な仕事の素養が無いと、せっかく希望の部署に行けても、すぐに追い出されてしまうからです。
たとえば、仕事は営業が取ってくるというイメージがあります。
仕事は本当に営業が取ってきているのか?
確かに、多くの仕事は営業が取ってきているのでしょう。
ですが、はじめから営業になった人は工事のことがわかっているわけでもないですし、設計のことがわかっているわけでもありません。
不動産の知識も無ければ、営業のいろはも知らないでしょう。
そんな状態で営業を希望して営業職についたとしても、成績を急に上げるのは難しいです。
現場でやり取りをしながら設計者や作業所長が信頼関係を築いて仕事を取る
正直いうと、最初の取っ掛かりは営業の担当者が色々やっていますが、利益率の高い案件は現場で接していた作業所長や設計、監理の人が指名されて次の受注につながるイメージがあります。
結局は信頼関係を築けるかどうかなんです。
一緒に小さな仕事をしていく中で見極めるしか方法が無いのではないかと思っています。
そうなると、知識も経験も無い若造が、やりたいことだけで立ち向かっていて結果を出すというのはなかなか想像しにくいですよね。
とはいえ、勉強しながらやればいいじゃないか、という意見もあります。
確かに勉強しながら成長していけばいいと思います。
ですが、希望のところだと戦力にならずに成長させるだけの状態になるわけです。
一方で、希望しないところだと戦力になりながら成長もできるという状況になります。
これは長い目で見たらどっちがお得か、ということです。
会社から見たら、戦力になっていない場合は他の部署に移動させるしかありません。
そうなると、一度戦力にならなかった実績だけが残るので、次に希望部署に戻るにはかなりの労力がかかるでしょう。
ではどうすればいいか。
先に必要な経験を積む
急にやりたいことをするのではなく、必要な経験を積んで実績を残してから異動を願い出るのが最善です。
実際、一部の建設会社では、工事現場の作業所長を経験したことがある人が営業をしたり、設計を経験したことがある人が営業に回っています。
設計や施工の実務をある程度理解して、踏み込んだ営業ができるようになります。
戦力になりながら必要なスキルを磨く
会社にいる以上、その場で戦力になりながら、希望の部署にふさわしい人間になるのが近道です。
営業なら建築の知識、不動産の知識、開発の知識、営業の知識など、学ぶべきことはたくさんあります。
全部の分野を深く理解する必要はありませんが、まんべんなく理解できていないと、提案して仕事を取ってくるのは難しいでしょう。
なので、それぞれの部署を少しずつ経験しながら、自分の目指す部署に行くのが、遠回りのようで近道です。
希望の部署に行くことだけが目的なら、すぐに配属ガチャを回すのもありでしょう。
ですが、そうではないですよね。
希望の部署で楽しく働きたいから配属ガチャを回したいのです。
希望の部署で役に立つと思ってもらわないと、希望の部署に居続けることはできません。
配属ガチャを回したくなったら
とりあえず転職サイトに登録しましょう。登録することが大切です。
そうすれば、自分の実力がわかりますし、どんなところに転職できるかがすぐにわかるからです。
入社してすぐに転職して配属ガチャを回せば、第2新卒として他の会社に移れます。
今は人手不足ですから、どこの会社も引く手あまたでしょう。
普通にやめようとしたら激しい引き止めに合うかもしれません。
ですが、最近は退職代行サービスもあるので、引き止められる心配もありません。
とはいえ、注意点もあります。
入ってすぐに辞めた人だと、第一印象が最悪な点です。
どうせすぐに会社を辞めるんだろうと思われてしまうので、転職先で十分な教育をしてもらえない可能性があります。
そこはじっくり人間関係を築いていくしかありません。
まとめ
配属ガチャが外れて、全然やりたくない部署に決まってしまった
転職したほうがいいのかな?
こんな疑問にお答えしました。
まあ建設会社って色々ありますので、今の場所が合わないと感じるなら、転職して合うところを探すのもいいと思います。
大きな会社なら嫌な人間に当たっても、割とすぐ別な部署に異動できますが、小さな会社だと異動できないので、早めに転職を検討するのはありです。