
一級建築士の環境・設備で出る問題もあんまり解けない
こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 換気量・換気回数を求める公式がわかる
- 換気量・換気回数の過去問の解き方がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい1分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
換気量を計算する公式

必要な換気量を表す公式はザイデルの式があります。
換気量Q=k/(Pi-Po)
K:CO2の発生量
Pi:室内の濃度
Po:外気の濃度
この式は、求めたいものが水蒸気量だったら水蒸気量を入れればOKで、結構幅広く使えます。
大切なのは、発生量と入ってくる量、出ていく量をおさえることです。
このほかに
換気回数N=Q/V
Q:換気量
V:容積
を覚えておけば問題ありません。
そんなに難しい公式でもないのでサクッと覚えて得点源にしていきましょう。
2019年一級建築士の環境・設備で出題された過去問【換気量の計算問題】

この問題はわりとありふれた良く出題される問題です。
水蒸気量を求めたり、二酸化炭素濃度を求めたりする問題が良く出ます。
この問題は除湿のために換気したら、どれくらいの湿度に落ち着くかという問題ですね。
先ほどの公式を使えば解けますのでサクッと解いていきましょう。
過去問解説

まず発生量k、室内の濃度Pi、外気の濃度Poを確認します。
問題からk=0.6です。
Q=k/(Pi-Po)ですが、絶対湿度は密度をかけないと濃度にならないので
Q=k/ρ(xi-xo)
となります。
Q=NV=100より
xi-xo=k/100ρ=0.6/100/1.2=0.5/100
xi=0.005+0.01=0.015
なりので答えは三番です。
ほんの少し計算しないといけないのでめんどうですが、そんなに複雑でもないので計算の流れを覚えましょう。
まとめ
この記事では、「換気量とか換気計算とか計算方法がわかんない。一級建築士の環境・設備で出る問題もあんまり解けない。」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、公式もちょっとあるので覚えましょう。ですが、過去問は計算させてくるので計算の流れを覚えることが必要です。
この記事を参考に、素敵な換気計算ライフをお過ごしください。