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一級建築士の製図の記述対策【勉強法の解説と解答例】

2020/01/27

『一級建築士の製図で記述って大事なの?』

『記述対策って何していいかわかんないし解答例ってないのかな?』

と悩んでいませんか?

この記事では、一級建築士の製図試験で記述対策をどうするか悩んでいる方に向けて、記述試験の配点から傾向、攻略のコツと解答例をご紹介します。

この記事を読むメリット

  • 一級建築士の製図試験で記述の配点がわかる
  • 製図の記述対策のコツがわかる
  • 過去の記述の解答例がわかる

記事の信頼性として、自己紹介を簡単にします。私は建築学科の大学院を出ており、ゼネコンで10年ほど働いています。一級建築士も取りました。なので、この記事の信頼性はあると思います。

3分ほどで読めます。それでは、ご覧ください。

一級建築士の記述の配点

記述の配点は公開されていません。ですが、配点は40~50点だと言われています。

なぜなら、図面が書けても記述が書けなくて落ちている人がかなりいる一方で、図面がそこそこでも記述が書けていて合格している人がいるからです。1問4点か5点と考えても、10問ほど出題されるので50点ほどになり、図面と同じくらいの配点になります。

図面と同じくらいの配点なので、重点的に対策をしておけば得点源にもなります。

一級建築士の記述の傾向

記述では例年出るの問題はだいたい同じです。主に4つのカテゴリーから出題されます。建築計画、構造計画、設備計画、その他の4つです。順番にどのような問題が出るか確認していきましょう。

建築計画の頻出問題

建築計画で良く出題されるのは3点になります。アプローチ、動線・ゾーニング、緒室をその場所に配置した理由の3つです。

アプローチは、人や車が東西南北どの方向から敷地に入るのかを書きます。

動線・ゾーニングでは、敷地内の動線や管理部門やサービス部門をどのようにゾーニングしたかの説明が必要です。

緒室の配置理由は、日当たりの問題やプライバシーの問題、他の緒室との関係から記載します。

構造計画の頻出問題

構造計画は主に2点が出題されるので、それを特に注意しておけば問題ありません。構造種別・架構形式・スパン割、問題のポイントとなる構造の2つです。

構造種別・架構形式・スパン割は、コンクリートなのか鉄骨なのか、ラーメンなのかブレースなのか、柱と柱のスパンをなぜその割にしたのかなどを記載します。

設備計画の頻出問題

設備計画では幅広く出題されるので、注意が必要です。特に出題されやすいのは、空調、電気、給排水の3つになります。

空調では重要緒室の空調方式がテーマに則して出題されます。

電気では照明計画やEPSの位置の出題が多いです。ですが、停電や発電機、受変電設備について聞かれることもあります。

給排水については、給水方式、パイプスペースの2点の出題が多いです。断水時の対応やろ過設備、給湯設備についても出題されることがあります。

その他の記述頻出問題

その他の項目は、環境負荷低減について多く出題されています。

他に出題されるのは新傾向が多いです。毎年新傾向の問題が出ますが、それはそれっぽいことを書いて埋めておけばOKです。あまりにも常識はずれでなければ、その回答のせいで落とされることなどありません。

ここ2年の傾向からすると、今年も全体的に補足図はさらに増えて出題されるでしょう。予備校の記述対策も、半分はイラストの作画練習にあてられそうです。

平面図や断面図では理解しているのか判断しにくいディテールについてや、概念のスケッチをかけるようになっておきましょう。

記述の勉強法【コツは暗記だけど…】

記述問題を攻略するには、勉強期間と勉強すべき内容か把握できれば9割攻略したも同然です。では、どれくらいの期間とどんな方法が必要でしょうか。

まずは勉強の開始時期から見ていきましょう。

記述はいつから勉強すれば良いか

学科から受験する人の勉強開始時期は、7月頃です。具体的には、製図試験の問題が発表されてからで十分間に合います。

製図試験だけ受験するのであれば、勉強開始時期は2月頃からじっくり取り組んでおきましょう。7月頃からは図面に集中した方が良いです。

では、どのように勉強すれば良いのでしょうか?

製図の初受験者はひたすら記述のキーワードを暗記

基本の勉強方法は暗記です。暗記量で攻略できるかどうかがほぼ決まります。暗記することは2点です。キーワードと解答の流れです。順番に説明します。
 

キーワードを暗記

大切なのは、まずキーワードをしっかり暗記しておくことです。

なぜなら、キーワードを暗記していないと引き出しが少なくて、解答用紙を埋められないからです。

例えば、パッシブデザインにはどんな配慮をしたのかという問題の場合、ハイサイドライトを使うのか、縦ルーバーを使うのか、吹き抜けや天窓から採光するのか、地熱や地下水を利用するのか、そういったキーワードを覚えていないとまともに解答できません。

キーワードを覚えていないと、解答の広がりもなく基礎知識が無いことがバレます。キーワードは覚えましょう。

解答の流れを暗記

次に必要なのが、解答の流れを覚えることです。

なぜなら、流れを覚えることでキーワードを自在に引き出して、解答を作ることができるからです。

例えば、アプローチについて解答するとしたら、歩者分離や安全性、交差点からの視認性といったキーワードが思い浮かびますが、それらを自然な流れでつなげばそれらしい解答ができあがります。

一方で、流れが不自然だとキーワードを覚えただけで理解してないことがバレバレなので、必ず流れも覚えるようにしましょう。

ここまで記述の解答のコツを書いてきました。ですが、解答例がないとイメージがわかないと思います。なので、ここから解答例をご紹介します。

過去の一級建築士製図で出題された記述の具体的な解答例

具体的な解答例として、建築計画、構造計画、設備計画の3種類それぞれに、過去の試験問題の解答例を2つずつご紹介します。

平成24年度建築計画、記述の解答例(バリアフリーを工夫したこと)

「建物外部の車イス使用者の動線を短くするために、車イス使用者の駐車場からメインエントランスへの距離を近くに配置した。」 

「室内は極力段差のない計画とし、やむ終えず段差を設ける部分は1/12以下の勾配のスロープを併設した」

平成23年度構造計画、記述の解答例(構造・架構を採用した理由)

「構造種別は高齢者が利用する建物である点から耐震性、耐火性、遮音性に優れた鉄筋コンクリート造を採用した。」

「架構形式は、靭性に優れており空間構成の自由度が高く間取り変更にも柔軟に対応できる純ラーメン架構とした」

平成27年度設備計画、記述の解答例(免震構造で考慮したこと)

「給水にポンプ直送方式を採用し、受水槽を建物内に設置することで断水時も貯水分の給水ができるように配慮した」

「発電機を建物内に設置し、長時間の停電に対応できる電源を確保した。」

まとめ

『一級建築士の製図で記述って大事なの?』『記述対策って何していいかわかんないし解答例ってないのかな?』と悩んでいる方に向けて、記述試験の配点から傾向、攻略のコツと解答例をご紹介しました。

記述問題のコツは基本はキーワードの暗記と流れの暗記です。

キーワードをたくさん覚えるだけ引き出しの数が増え、流れを覚えることで文章の完成度があがります。

この記事をもとに、一級建築士の取得を目指してもらえたら嬉しいです。

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