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一級建築士と二級建築士の違い【どっちを目指す?】

2020/06/29

一級建築士と二級建築士って何がどう違うの?どっちを目指したらいいんだろう?

こんな疑問にお答えします。

この記事を読むメリット

  1. 一級建築士と二級建築士の違いがわかる
  2. どんな人に向いているかわかる
  3. どちらを目指せばよいかわかる

私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。

この記事はだいたい3分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。

一級建築士と二級建築士の違い

一級建築士と二級建築士の違いは、上げればキリがないほどあります。

ですが、めちゃくちゃ小さなことを挙げても意味がないので、4つに厳選してご紹介します。

設計できる建物の大きさが違う

建築士の種類別業務範囲
建築士の種類別業務範囲 建築技術教育普及センター

1つ目の違いは、一級建築士と二級建築士では、設計できる建物の規模に大きく差があるということです。

なぜなら、試験の内容が少し違うからです。

具体的にどれくらい規模が違うのかというと、

 二級建築士は戸建て住宅向け

上の図を見てもらえばわかりますが、小さい面積が基本的に二級建築士の設計できるゾーンです。

延床面積などの振り分けでみると、一戸建ての住宅から小さいアパートまでが設計できる範囲になります。

一方で一級建築士はどうなのかというと

 一級建築士は何でも設計できる

一級建築士は、何でも設計できるんですね。

めちゃめちゃでかい建物から、倉庫のような小さなものまで全部ひっくるめて設計が可能なのです。

この、設計できる規模が違うというのが、1つ目の大きな違いです。

難易度が違う

2つ目の違いは、合格するまでの難易度が違います。

なぜなら、設計できる範囲が違うので勉強すべき範囲も、図面が書けるようになるべき範囲も違うからです。

合格率という数字があるのですが、正直にいうと難易度を比較するのに適してないので、ドラゴンボールを例にして考えてみましょう。

 一級建築士は孫悟空、二級建築士はクリリン

孫悟空はサイヤ人で、とてつもなく強いので、フリーザやセル、魔人ブウといった強敵ともドンドン戦えます。

ですが、クリリンは地球人で、孫悟空に比べたら強くないので、フリーザと戦ったら殺されてしまいますし、セルや魔人ブウと戦っても勝てません。

一級建築士はサイヤ人のようなものなので、設計できる範囲は無制限です。

一方、二級建築士はクリリンなので、フリーザのような設計の難しいマンション、セルのように複雑な学校、魔人ブウのようになんでも含まれるような大型ショッピングセンターは設計できません。

ですから、クリリンは孫悟空に勝てないように、二級建築士と一級建築士ではん難易度に差があります。

ドラゴンボール世代でない人には伝わらなかったかもしれないので、ワンピースで例えてみましょう。

 一級建築士はルフィ、二級建築士はウソップ

ルフィは海賊王になるために、どんな強敵も打倒していきます。

その様はまさに一級建築士が答えのない国立競技場の設計をした隈研吾のようです。

一方ウソップは、強い敵には勝てませんが、狙撃の腕だけは抜群に良いです。

強すぎる敵には勝てませんが、得意ジャンルにハマったら負けないその様は、さながらアパートや戸建て住宅の設計のスペシャリストである二級建築士、住宅設計のプロのようです。

ルフィとウソップ、どちらが船長にふさわしいかは言うまでもないように、一級建築士と二級建築士の難易度に差があることも、言うまでもないでしょう。

まじめに難易度を考えた記事はこちらです。

受験資格が違う

一級建築士と二級建築士では、受験資格も違います。

二級建築士は実務経験を経たり、高校の建築学科を卒業すると受験できるのに対し、一級建築士は二級建築士を持っていたり、大学の建築学科を出たりしていないと受験することさえできません。

またまたドラゴンボールを例に考えてみましょう。

さきほどクリリンは二級建築士だと言いましたが、クリリンではフリーザもセルも魔人ブウも倒せません。

実際に本編でフリーザを倒したのも、セルや魔人ブウを倒したのもクリリンではありません。

ですが、クリリンもやられっぱなしではありません。

ちゃんと修行をしているので、セルや魔人ブウと戦うころには、フリーザには楽勝で勝てるくらいには強くなっています。

 クリリンも修行すればフリーザに勝てる

クリリンと同じように、二級建築士もちゃんと修行すれば設計の知識がついてマンションの設計方法や学校の設計の仕方がわかるようになってきます。

そうやって実力が付いたタイミングで一級建築士を受験すると合格できるでしょう。

一級建築士とは、このように建築の知識が少ない人は受け入れておらず、大学で勉強したり、二級建築士で修行してから挑んできなさいというような、挑戦的な資格なのです。

まじめに受験資格の違いを書いたのはこちらの記事ですので、よければご覧ください。

収入が違う

一級建築士と二級建築士では、収入も違います。

理由は、一級建築士の方が難易度も高く設計できる範囲も広いので、難しい設計がこなせるからです。

具体的な平均年収をいうと

建築士の年収は、
1級が644万円(推定)
2級が480万円(推定)
でした。(口コミ調べ)
平均年収推移は1級で600~700万円、2級で440~520万円となっています。
お給料(月収):1級で約41万円

平均年収.jp

ということで、平均年収が約160万円ほど違います。

そりゃそうです。一級建築士から言わせれば、わざわざ大学の学費も払って、難しい試験も突破したのに、二級建築士と同じだったら割に合いません。

とはいえ、個別にみると二級建築士の方が稼いでいるパターンも、実はあります。

あくまでも平均年収ですので、一級建築士の方が稼いでいる人が多いよ、という参考程度にしておいてください。

どっちを目指せばいいの?

ではどちらを目指せばいいのかというと、それぞれやりたいことによって違います。

二級建築士に向いている人

二級建築士は、使っている人の喜んでる顔が見たい人に向いています。

なぜなら、二級建築士は一戸建てやアパートなど、住宅が主な設計対象だからです。

住宅は直接建て主と関わる機会も多く、建て主がそのまま利用者になることが多いです。

そのため、建て主が夢見た生活を直接形にすることができ、喜んでいる顔が直に見ることができます。

しかし、設計できる範囲に限りがあるため、大きな建物を建てたい人には向いていません。

一級建築士に向いている人

一方で一級建築士は、大きなことを成し遂げたい人に向いています。

なぜなら、設計する建物も大きいものが多く、地図にガツンと載るような建物を作ることができるからです。

具体的な例を言うと、国立競技場のような世界中の人が使う建物を作ることができるのは一級建築士ですし、美術館や学校のようなたくさんの人が常に使い続ける建物を作れるのは一級建築士です。

しかし、一級建築士が設計する建物は、利用者数が多かったりするので、直接喜んでる顔が見えにくかったりします。

利用者はいるので、使っている姿は見えますが、直接感謝されることはあまりないかもしれません。




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まとめ

この記事では、「一級建築士と二級建築士って何がどう違うの?どっちを目指したらいいんだろう?」

こんな疑問にお答えしました。

まとめると、一級建築士と二級建築士は、設計できる範囲や難易度、収入などが違います。

二級建築士は使っている人の喜んでる顔が見たい人が向いているでしょう。

一級建築士は地図に残るような大きな建物を建てたい人に向いています。

この記事を参考に、一級建築士や二級建築士を目指しましょう。

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