一級建築士の製図で断面図って書くけど、基礎の書き方がわからない。実例を交えて知りたい。
こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 断面図の基礎の書き方がわかる
- べた基礎と布基礎、独立基礎の書き方がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
断面図の全体的な書き方がわからない方は、こちらの記事を読んでください。
一級建築士製図での断面図の基礎の書き方
一級建築士の製図試験で書くべき断面図の基礎は、2種類あります。
ポイント
- べた基礎
- 布基礎、独立基礎
布基礎と独立基礎は厳密には違うのですが、断面図で見たときは同じに見えるので、同じ書き方で紹介しましょう。
ベタ基礎
まず最初に知っておくべき基礎の形状はべた基礎です。
なぜなら、一級建築士の製図試験で出題される大きさの建物だと、べた基礎が最も自然な形状の基礎だからです。
ですのでまずはべた基礎の書き方を覚えましょう。
ベタ基礎の断面図を書くための手順は以下の通りです。
ポイント
- 基礎の深さを決めて寸法を書く
- 耐圧版の暑さを決める
- 地中梁の厚さを決める
- 捨てコン、砕石敷の厚さを決める
- 仮線を引く
- 一気に断面線を書く
それでは、順番に確認していきましょう。
基礎の深さを決めて寸法を書く
まずは基礎の深さを決めて寸法を書きます。
一級建築士の製図試験ではとりあえず1800〜2500にしておけば良いでしょう。
耐圧版の厚さを決める
次に耐圧版の厚さを決めます。
耐圧版は200から500程度にしておけばOKです。
地中梁の厚さを決める
耐圧版の厚さを決めたら、地中梁の厚さを決めてください。
地中梁の厚さはよくわからなければ600にしておきましょう。
両端の寄りに注意して外面を合わせるようにしてください。
捨てコン、砕石敷きの厚さを決める
次は捨てコンと砕石敷の厚さを決めます。
捨てコンの標準的な厚さは100、砕石敷は80程度が一般的でしょう。
捨てコンと砕石は必ずと行っていいほど必用になりますから、絶対に記載してください。
仮線を書く
ここまでそれぞれの厚さを決めたら、仮線を書きましょう。
慣れれば上記の厚さを決める部分は手順をカットできます。
一気に断面線を書く
最後に一気に断面線を書いてください。
断面線ですので、0.5や0.7ミリのシャープペンで太く濃く書きましょう。
ここまでは、ベタ基礎の書き方について説明してきました。
復習すると、
ポイント
- 基礎の深さを決めて寸法を書く
- 耐圧版の暑さを決める
- 地中梁の厚さを決める
- 捨てコン、砕石敷の厚さを決める
- 仮線を引く
- 一気に断面線を書く
上記のような手順でべた基礎を書きます。
では、布基礎や独立基礎の場合はどのように書くのでしょうか。
布基礎、独立基礎
布基礎、独立基礎の書き方は、以下の手順になります。
ポイント
- 基礎の深さを決める
- 基礎の厚さを決める
- 地中梁の厚さを決める
- 捨てコン、砕石敷の厚さを決める
- 1F床の厚さを決める
- 仮線を書く
- 断面線を書く
ほとんどがベタ基礎の場合と同じです。
ですが、基礎が出てくる点と、1F床が土圧を受ける点が違います。
それでは、それぞれ簡単に説明していきましょう。
基礎の深さを決める
まず最初に基礎の深さを決めてください。
基本的に1800〜2500にしておけばOKです。
軟弱地盤の場合は根入れ深さを良質な地盤まで到達させるか、地盤改良を前提に深さを決めましょう。
基礎の厚さ、幅を決める
次に基礎の厚さと幅を決めてください。
基礎は300くらいの厚さにしておけば問題ないでしょう。
基礎の幅は2000くらいあればOKです。
基礎が敷地境界からはみ出ることがないように注意しましょう。
地中梁の厚さを決める
基礎の深さ、厚さが決まったら、地中梁の幅を決めてください。
地中梁の幅は500程度が妥当でしょう。
捨てコン、砕石敷の厚さを決める
基礎や地中梁の寸法が決まったら、捨てコン、砕石敷の厚さを決めます。
捨てコンは通常100、砕石敷きは80~150が多いです。
1F床厚さを決める
ここまで来たら、1Fの床の厚さを決めてください。
土圧を受けることになりますので、150~250程度の厚さにしておけばよいです。
仮線を書く
すべての必要な寸法が決まったので、仮線を書きましょう。
基礎、基礎梁、1F床の仮線を引けば準備完了です。
断面線を書く
最後に断面線を書いてください。
断面線はべた基礎と同様に、0.5ミリから0.7ミリ程度のシャープペンで太く濃く書きましょう。
まとめ
この記事では、「一級建築士の製図で断面図って書くけど、基礎の書き方がわからない。実例を交えて知りたい。」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、基礎はべた基礎、布基礎、独立基礎がありますが、とりあえずべた基礎を書けるようにしておけばOKです。
手順はべた基礎も布基礎も独立基礎もあまり変わりませんが、
ポイント
- 基礎の深さを決めて寸法を書く
- 耐圧版の暑さを決める
- 地中梁の厚さを決める
- 捨てコン、砕石敷の厚さを決める
- 仮線を引く
- 一気に断面線を書く
上記のような手順で書きます。
慣れると何も考えずに断面線と寸法だけ書くことも可能です。
この記事を参考に、一級建築士の製図で断面図をきっちり書ききりましょう。