一級建築士の上の資格ってあるのかな?
こんな疑問にお答えします。
ポイント
- 一級建築士の上の資格がわかる
- 一級建築士の上の資格の受験資格や難易度がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
一級建築士の上の資格ってあるの?
一級建築士の上の資格は2つあります。
ポイント
- 構造設計一級建築士
- 設備設計一級建築士
構造設計一級建築士とは
構造設計一級建築士とは、一級建築士の上の資格で、構造設計のスペシャリストです。
具体的にどんなことをするのかというと、一級建築士が設計した建物を、構造設計が適切に行われているかチェックしたり、実際に構造設計を行ったりします。
ある一定の規模以上の大きな建物は、必ず構造設計一級建築士のチェックを受けることが必要です。
受験資格
構造設計一級建築士の受験資格は、一級建築士として5年以上の構造設計の実務経験です。
構造設計の実務をした後に講習を受けると、修了試験に受験できるようになります。
合格率と難易度
構造設計一級建築士の合格率は、全体で40%~50%前後です。
一級建築士の合格率が10%程度なので、全部通すと5%程度になります。
ちなみに、一発合格の合格率は25%程度です。
試験の内容は、法適合確認と構造設計の2科目あります。
一級建築士を取得できさえすれば、内容は実務の内容なのでそれほど問題はありません。
設備設計一級建築士とは
設備設計一級建築士とは、一級建築士の上の資格で、設備設計のスペシャリストです。
なぜ設備設計一級建築士ができたのかというと、耐震偽装問題、通称姉歯事件のときに、構造設計だけでなく設備設計でも偽装ができてしまうことが発覚したためです。
そのため、設備設計も構造設計と同様に、大規模な建物や複雑な建物では偽装ができないように専門家によるチェック体制を作るため、設備設計一級建築士ができました。
受験資格
受験資格は、一級建築士として設備設計の実務経験が5年以上必要です。
実務経験をこなしたら講習を受け、修了検査に合格すると設備設計一級建築士になれます。
合格率と難易度
設備設計一級建築士の合格率は、40%~50%前後となっています。
受験者が一級建築士なので、一級建築士の合格率が10%程度のため、全部で5%程度の合格率です。
ちなみに、一発合格は30%程度です。
受験内容は、法適合確認と製図の2科目あります。
まとめ
この記事では、「一級建築士の上の資格ってあるのかな?」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、一級建築士の上の資格は2つあり、構造設計一級建築士と設備設計一級建築士があります。受験するには、どちらも一級建築士を取得したあとに5年以上の実務経験が必要です。
この記事を参考に、一級建築士や上位資格に興味を持っていただければ嬉しいです。