上司ガチャが外れて、めちゃくちゃ嫌な上司に当たってしまった
転職したほうがいいのかな?
こんな疑問にお答えします。
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
大手建設会社、ゼネコンの上司ガチャはハズレでもあまり気にしなくていい
建設会社に入って頑張ろうって時に、上司が変な人ってことありますよね。
いわゆる上司ガチャがハズレです。
とはいえ、そもそも社会人の生活に慣れていなければ、この上司が変なのか、割といいほうなのかも、判断がつきません。
そんなとき、ゼネコンや大手建設会社に入ったのなら、上司ガチャがハズレでも気にせずにそのまま会社に居たほうがいいです。
理由は3つあります。
理由①:現場が変われば上司も変わる
施工であれ設計であれ、建設会社に入ったのなら、プロジェクトごとにメンバーが選抜されます。
新入社員も例外ではありません。若年社員も同じように選抜されています。
具体的には、施工なら作業所長が最初に決まり、次席、課長、係長、主任、工事係、がそれぞれどれくらいの人数が必要なのかを、作業所長が配員計画として作成します。
それに伴って、人事部や工務が人を割り振るのが一般的でしょう。
その人の今までの経験や、適正でメンバーが選ばれます。
そして、工事が完了したらそのメンバーはそこで解散です。
次のプロジェクトでは、また同じように次のプロジェクトに必要なメンバーが選定されます。
そのため、嫌な上司が居たとしても、死ぬまで現場がずっと同じってことはほとんどありません。
上司によっぽど気に入られたら別ですが、基本的にはいろんな上司の仕事の仕方を吸収するために、違う現場に配属されるのはよくあることです。
これは、設計でも同じです。
設計も部署ごとに分かれていますが、基本的にはプロジェクトごとにメンバーが参集されます。
これは会社によってまちまちかもしれませんが、私の知っている会社はプロジェクトごとに設計メンバーが参集されていました。
設計は特に医療系、商業系、住居系、みたいな感じで設計のノウハウが多少変わるので、それくらいの棲み分けはあるかもしれません。
ですが、若年時から専門的に設計のノウハウを勉強するというのは少ないイメージです。
そうなると、プロジェクトの途中でも自分の仕事が完了したら次のプロジェクトの手伝いに行くので、嫌いな上司から急におさらばというはよくあります。
嫌いな上司がいるからといって、無理に転職をしなくても、嫌いな上司とは1年くらい我慢していれば、新しく上司ガチャを引けるので、無理に転職はしないほうがいいでしょう。
理由②:異動が多い
建設会社は異動がとにかく多いです。
プロジェクトの規模にもよりますが、大きなプロジェクトで5年程度でしょう。
小さなプロジェクトだと8ヶ月くらいなので、1年もたったらプロジェクトを移動することがあります。
そうなると、上司ガチャがハズレて嫌な上司が居たとしても、1年も我慢していれば、勝手に異動の時期が来て顔を合わせなくなります。
大きなプロジェクトに配属されると、5年も嫌な上司といっしょになり、さすがに苦痛が大きいですが、5年我慢すれば顔を合わせなくて済みます。
また、大きなプロジェクトに最初から最後まで配置され続けるというのも珍しいので、なんだかんだ3年くらい経ったら異動になりますよ。
3年我慢すればいいので、無理に転職しなくてもいいかなぁと個人的には思います。
理由③:社内異動希望を出せば、案外通る
大きめの建設会社やゼネコンだったら、異動希望を出せば、結構な確率で通ります。
というのも、大手の会社ならパワハラなどのコンプライアンスにすごく厳しくなっているからです。
上司がおかしい場合は通報すればすぐに会社が動いてくれます。
すぐに別の場所に異動するのが難しい場合でも、上司の方を異動させたり、上司に厳重注意がなされるので、上司ガチャがハズレてても上司の上司が面倒を見てくれるようになり、結果的に問題ありません。
上司ガチャがハズレた場合のメリット
しかも、上司ガチャってハズレた場合にもメリットがあるんですね。
みんなデメリットばかり注目しますが、上司ガチャはたまにはハズレてる方がいいんです。
メリット①:他ではやれない業務ができる
上司ガチャがハズレると、通常ではできない業務が経験できます。
たとえば、上司が仕事をしないで全部部下に仕事を任せる系統のハズレ上司だった場合は、本来なら上司の立場にならないとできない仕事を、若年時のうちから経験できます。
今の残業規制が厳しい状況だと、上司の立場の仕事を経験できるというのは、仕事ができるようになりたい人にとっては大きなメリットです。
今までは残業中に自分で上司の仕事を奪って仕事を覚えないといけませんでしたが、ハズレ上司だと難しい仕事もガンガンやらせてもらえます。
それなのに、すべての責任は上司にあるので、もはや当たり上司なのでは?と感じる人もいるでしょう。
若年時に上司の仕事を奪って仕事をした経験は、時間が経つほど活きてきます。
上司の立場の仕事を若年時にできるのは、大きなメリットです。
メリット②:嫌な取引先との対応を練習できる
ネチネチ系のハズレ上司にあたったら、それはそれでラッキーです。皮肉や悪口を部下に言ってくるなんて、正直頭がおかしい上司としか思えません。
ですが、取引先だとこういう人っているんですよね。
取引先で急にそんな人に当たると、頭が真っ白になってまともに対応できません。
ですが、普段からそんなハズレ上司がいるなら、嫌な取引先への対応を練習できます。
しかも、耐えられないくらいに嫌になったら、会社のコンプライアンス窓口に通報すればいいだけです。
完全にパワハラですから、上司ガチャを引き直すことができるでしょう。
メリット③:上司の上司から良い指導を受けられる
さらに、上司ガチャがハズレた場合は、上司の上司がしっかりしている場合が多いんですね。
上司が変な対応をしているのをしっかり見張っていたりします。
そんな状況なので、上司にまともに指導をしてもらえなくても、同僚からいろいろ教えてもらえたり、上司の上司から丁寧なフィードバックがもらえたりと、結果的に良い方向に仕事が転ぶことがあります。
嫌な人がいるだけで、なぜか職場が一致団結して頑張ろうという空気が出来上がるんです。
上司の上司は2つ上の立場の人ですから、当然成功のコツなんかは詳しく知っています。
上手にやれる方法を丁寧に教えてもらえるのは完全にメリットです。
中小企業の上司ガチャはハズレたら即転職を検討しよう
一方で、中小企業の建設会社だった場合は上司ガチャにハズレたら、即転職を検討するのをおすすめします。
というのも、
理由①:上司は基本変わらない
大人になってから急に性格が変わる人っていないですよね。
ハズレの上司はずっとハズレの上司なんです。
5年くらいかけて会社が教育していけば、少しずつマシになっていきますが、それでも結構な時間がかかります。
他人を変えるのは難しいです。
だったら、別な方法を考えるほうが懸命ですよね。
理由②:異動する部署がない
また、中小企業だと異動する部署がありません。
ここの上司がハズレだと思っても、会社全体で20名くらいしかいない会社だと、異動できないですよね。
設計の部署から事務職に異動するというわけにもいきません。
なので、中小企業で異動先の部署がなさそうなら、転職を真面目に検討しましょう。
理由③:社内異動するより転職した方がずっと楽
しかも、異動する部署があったとしても、中小企業だと社内異動はそんなに流動的に行われません。
仕事の量もある程度決まっているので、急に異動しても仕事がないからです。
そのため、社内異動をお願いしている間に、転職の準備をしたほうが早いでしょう。
中小企業のため上司に厳しく注意を与えることはできても、完全に改善させるのは難しいです。
おすすめの転職サイト
上司ガチャがハズレてしまったら、転職サイトにすぐに登録しておきましょう。
いつでも転職できる状況を作っておけば、本当に嫌になった時にすぐに辞められます。
登録だけは必ずしておき、時期を見て転職を考えてください。
そうすれば、自分の実力がわかりますし、どんなところに転職できるかがすぐにわかるからです。
入社してすぐに転職して配属ガチャを回せば、第2新卒として他の会社に移れます。
今は人手不足ですから、どこの会社も引く手あまたでしょう。
普通にやめようとしたら激しい引き止めに合うかもしれません。
ですが、最近は退職代行サービスもあるので、引き止められる心配もありません。
まとめ
上司ガチャが外れて、めちゃくちゃ嫌な上司に当たってしまった
転職したほうがいいのかな?
こんな疑問にお答えしました。
今の場所が合わないと感じるなら、転職して合うところを探すのもいいと思います。
大きな会社なら嫌な人間に当たっても別な部署に異動できますが、小さな会社だと異動できないので、早めに転職を検討した方がいいかもしれません。