一級建築士の製図試験対策で、エスキスで『何を、どうすれば早く書けるんだろう』と悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する『エスキスのコツ』を実践すると、誰でも簡単に素早くエスキスを書けます。
なぜなら、僕も実際に実践して、3時間ほどかかっていたエスキスが1時間ほどでできるようになったからです。
この記事では、エスキスのコツをご紹介します。
記事を読み終えると、今後エスキスのスピードアップで何をどうすれば良いのか悩むことはなく、素早く確実にエスキスができます。
エスキスのコツ
エスキスに時間がかかっている人には、時間がかかる原因があります。
原因がわかれば、それを解決する練習をしてあげれば解決できます。
ここでは、その原因と、どうすればその原因を解決できるかを述べたいと思います。
エスキスに時間がかかる原因
エスキスに時間がかかっている原因は3つあります。
アイデアがうかばない、アイデアを具体的にできない、反復練習が足りない、の3つです。
順番にどんな状態か、そして原因別の解決方法を確認してみましょう。
アイデアがうかばない
アイデアがうかばないとは、文字通り、どうしたいのかも何も思い浮かばない状態です。
そもそも何をしたら良いのかもよくわかっておらず、問題文を読んで呆然としてしまいます。
アイデアを思い付こうと考えるのですが、何も浮かぶことはありません。
この状態の人は2つの問題を抱えています。
そもそもエスキスの手順を知らない、アイデアの元となる知識が無いの2つです。
エスキスの手順をしらない
エスキスの手順を知らないだけの場合は、手順通り進めれば急にできるようになります。
エスキスの手順については長くなってしまうので、別ページで解説してますので、そちらをご覧ください。
アイデアの元となる知識が無い
アイデアの元となる知識が無い場合は、一般的な建築のプランを知らないことがほとんどです。
このように言うと、建築のプランは知ってるけどできないという意見があるかと思います。
確かに建築のプランは知ってるのだと思います。
ですが、そういう方は見たことがあるというレベルで知ってるのであって、トイレの図面を書いてというと、バカみたいに広いトイレを設計したりします。
標準的な図面の寸法やルールが身に付いていないのです。
その場合の対策としては、模写することがエスキスができるようになる一番の近道です。
模写とは、トレースとは違い、トレーシングペーパーを図面の上に重ねてなぞったりするのではなく、寸法などを図面から読み込んで、新たに図面を作り出すことです。
模写の利点は、自然と標準的な図面のルールが身に付くことです。
トレースだとただなぞるだけなので作業になるのですが、模写だとしっかりと図面を読み込まないと書き写すことができません。
書く作業も慣れて早くなるので、一石二鳥です。アイデアが出てこない時は模写をしましょう。
こういう過去の製図対策問題集で何回も繰り返し模写するのがおすすめです。基礎力が無い人はどの年の問題を模写しても力がつきます。
アイデアを具体的な形にできない
アイデアを具体的な形にできないという状態は、こうしたいという意思が明確なのにどう表現したら良いかわからないという状態です。
その場合は、解決策を知らないということが多いです。
そのため、解決策を知っておくことで解決できます。
例えば、パッシブデザインにしたくて、ハイサイドライトを使おうと決めるのですが、ハイサイドライトって図面でどう書いたらいいかわからなくて書けないという状態です。
この状態は、ハイサイドライトの図面での書き方を知れば解決できます。
このように、様々な建築で解決している問題と、解決事例を集めて覚えれば解決できます。
これは単純に勉強量を増やせば解決できるので、どんどん調べて勉強しましょう。
全部知ってるけど遅い
上記の方法は全部知っていて、それでもエスキスが遅いという状態は、頭ではわかっているが、身に付いていないという状態です。
この状態の方は、エスキスの反復練習が足りていません。
エスキスの順番を思い出しながらエスキスしていたら、完全に覚えている人に比べたら圧倒的に遅いですよね。
この状態を解決するには、同じ問題を何度も解くという方法が効果的です。
違う問題を使っても良いのですが、エスキスの手順を体に染み込ませるのが目的なので、同じ問題を繰り返し解く方が、全く身に付いてない人にはとても良いです。
ある程度エスキスの手順が身に付いてきたら、違う問題をどんどん解く段階になります。
どんどん違う問題を解いていると、頭のなかだけでできる手順が出てくるので、そこを省いていくとどんどん早くなっていきます。
まとめ
この記事では、一級建築士の製図試験対策で、エスキスで『何を、どうすれば早く書けるんだろう』と悩んでいる方に向けて、エスキスのコツをご紹介しました。
エスキスを素早く行うためには、まず原因を把握し、原因に応じた解決策を実施することが必要です。
それぞれの項目をしっかりと検討してエスキスを素早く行い、一級建築士の製図試験を突破しましょう。