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製図の練習は模写が最強【一級建築士も二級建築士も】

2020/02/21

製図の上達方法ってどんなやり方があるんだろう?

練習したいけどどうすれば良いのかな

こんな疑問にお答えします。

この記事を読むメリット

  • 製図の練習はどうすれば良いかわかる
  • 効率的な練習方法がわかる
  • 基礎練習がわかる

私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。

この記事はだいたい4分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。

製図の練習は模写が最強

さっそく言いますが、製図の練習は模写が最強です。

理由は2つあり、分解されている方が身に付きやすい、良いものを真似て吸収できるからです。

要素が分解されて身に付きやすい

例えばスポーツを例に考えてみましょう。

サッカーであれば、初心者が上達しようと思っていきなり試合をするということはありませんよね?

シュートやパス、ドリブルなどの練習をしっかりとするでしょう。

シュートだけの練習を色々したあとにパスの練習やトラップの練習をし、ドリブルなどの基本が身に付いたところで試合をします。

なぜこのように分解するのかというと、その方が上達するからですね。

野球も素振りをしますし、バスケもシュート練習をします。

一方で製図はどうでしょうか?

分解して勉強したことがありますか?

問題文を見てエスキスして、その図面を書くということを繰り返しても、なかなか合格ラインには到達できません。

まずはエスキスの練習と図面の練習を分けましょう。

エスキスならスパン割りの決め方、ゾーニングの仕形というようにわけることで、苦手な分野を集中して練習できます。

図面であれば、エレベーターだけ練習する、階段だけ何度も書く、トイレのパターンを決めるなど、必ず使うものを分けて練習できるのです。

スポーツで言う基礎練習と同じように、製図も基礎練習が大切です。

分解して練習しましょう。

良いものを真似して吸収できる

模写が最強である2つ目の理由は、良いものを吸収できるからです。

例えば絵を考えてみましょう。

絵が上手くなりたい人はどんな練習をしていると思いますか?

漫画を書き写したり、デッサンをしたりしてますよね?

これは、見たものを見たまま書くという練習をしています。

デッサンは前項で説明したいわゆる基礎練習です。

漫画を書き写す作業が図面でいう模写やトレースになります。

様々な漫画のキャラや背景を書き写すことで、自然と漫画のルールや作画のポイント、技法などを身に付けられます。

キャラを目立たせるための背景はどうしたら良いのか、しっかり書くところとデフォルメする部分はどんなバランスでしているのか、書いてるうちにわかって来ます。

一方で図面はというと、過去問の標準答案例を書き写すことで、廊下はどんな形が良いのか、部屋の大きさや形状はどれくらいにしているのか、配置はどうしているのかがわかってくるのです。

壁の線はどう書けば良いのか、窓やドアはどう表現するのかなどが身に付けられます。

わかるとできるには大きなギャップがあります。

勉強して頭でわかっても、練習をしないとできるようになりません。

模写をどんどんしましょう。

模写が最強の理由をここまで説明してきましたが、理由だけわかってもしっくりこないと思います。

ですので、私の体験談をここからお話します。

自分の体験談 一年目と二年目で変えたこと

私は製図2年目で合格しました。

一年目は日建学院に通い、講師に言われるがまま練習しました。

経験した方ならわかりますが、毎週エスキスして図面書いて、と非常にハードです。

ハードでしたが、一発で合格したかったので一生懸命やったんですが、ダメでした。

講師の人になんでダメだったのか聞いても、「なんでかわからない」というような微妙な反応をされてしまいました。

そんな流れで2年目もなんとなく製図の練習を始めたのですが、根本的に何か変えないと受からないと思い、問題点を考えたのです。

何が問題なのか考えた時、エスキスと製図のどちらが問題なのかわからなかったので、それぞれ考えて見ました。

エスキスはプランに悩んだときにどちらを優先するのか基準がなかったので、その優先順位を判断できるようになるため、TACの通信で添削してもらう。

図面は、そもそも基礎練習が足りてないのかもしれないとあたりをつけて、トレースや模写を週に1枚必ずやるようにしたのです。

これはまさしく前項で紹介した要素の分解と、模写による良い点の吸収が行われます。

結果、2年目に合格できました。

この2つの効果だと確実に言い切れるわけではないですが、レベルアップしたのは確かです。

質問① 模写はどうやれば良いの?

では、よくある質問として、「模写はどうやれは良いのか?」という問題があります。

結論からいうと、建築士の過去問の標準解答例をA3とかA4の用紙に印刷して、それを見ながらA2の用紙に書けばOKです。

用紙は方眼用紙が本番でも使われるのでおすすめです。

トレーシングペーパーでも良いですが、上からなぞるのはおすすめしません。

なぜなら、なぞるという行為に集中してしまって図面を見るという行為がおろそかになるからです。

製図板をまだ持っていない方は、こちらでおススメの製図板を紹介していますので、興味があれば見てみてください。

質問② エスキスの練習はいつするのか?

その他に「エスキスの練習はいつするのか」という質問も来ます。

結論をいうと、エスキスの練習はエスキスだけで練習します。

書く練習に比べてエスキスの練習は、分割することで隙間時間で練習できるようになります。

例えば、建物の配置範囲を決めるだけなら、10分もあれば練習できるでしょう。

そうなると、通勤の電車の中でも練習できるようになるので効率的です。

まとめ

この記事では、「製図の上達方法ってどんなやり方があるんだろう?練習したいけどどうすれば良いのかな」

こんな疑問にお答えしました。

まとめると、製図の練習は標準解答例の模写が最強です。

この記事を参考に、素敵な製図ライフをお過ごしください。

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