こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 必要な製図道具がわかる
- おすすめの製図道具がわかる
- 持っていたら失格の製図道具がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
二級建築士で絶対に必要な製図道具
さっそく結論ですが、二級建築士の製図試験で絶対に必要な製図道具は3つあります。
- A2製図板、平行定規
- 製図用シャープペン
- 三角定規
この3つがあれば、あとは正直なんとかなります。
それでは、順番に見ていきましょう。
A2製図板、平行定規
A2の製図板や平行定規は100%必要です。
持ってなかったら戦えません。
ではどんな製図板が良いかというと、私がおすすめするのはこちらです
ステッドラーのA2平行定規
なぜステッドラーをおすすめするかというと、安定性が抜群だからです。
他の製図板が安定していないという訳ではないですが、昔から信頼と実績があり、頑丈で長持ちします。
私もステッドラーのマルスライナーを使って受験しましたが、細かい調整もしやすく使いやすかったのでおすすめです。
ちなみに、平行定規はものにより色々メリットがあるので、比較したこちらの記事もぜひお読みください。
製図用シャープペン
次に外せないのが、製図用のシャープペンです。
製図用のシャープペンは普通のシャープペンと違って、ぐらぐらしたりしません。
ですので、直線を引きやすく、精度の高い線を引くことができます。
おすすめはステッドラーの0.5㎜のシャープペンです。
人によっては0.3㎜や0.7㎜で使い分けたりします。
違いが良く分からない人は、これを買っておけばOKです。
三角定規
おすすめの三角定規は、バンコのテンプレート付き三角定規です。
これがあればテンプレートが無くてもイケますし、三角定規としても取っ手が付いていて使いやすい。
最高の三角定規です。
唯一問題があるとすれば、いつ禁止になるかわからないという点でしょう。
あった方が良い製図道具
あった方が良い製図道具は、文字通りあれば便利ですが、無くても何とかなります。
ですが、もちろんあった方が効率など良いです。
- 勾配定規
- テンプレート
- 蛍光ペン
- 消しゴム
- 電卓
ペン立て令和5年3月から禁止- テンプレートスタンド
- フローティングディスク
- ドラフトテープ
- アジャスターケース
これだけあるので、順番に説明していきましょう。
勾配定規
勾配定規は屋根でほぼ必ず使います。
二級建築士の製図試験では、屋根がだいたい勾配屋根で出題されるので、あると便利です。
正直、ある程度有名なメーカーの勾配定規はそこまで差がありません。
ですので、安定感のあるステッドラーにしておくのが無難です。
テンプレート
テンプレートは四角形だけのテンプレート、円だけのテンプレートなど様々ありますが、何種類もの図形が1つにまとまっているテンプレートが最強です。
出入口を表す三角形や、家具や柱で使う四角形、植栽で最強の円が入ってればOKでしょう。
メーカーによっての違いはほぼ無いので、あまり気にしなくてOKです。
フリクション蛍光マーカー
蛍光ペンは、問題文に色を塗って、確認や見直しの時間を短縮するのに使います。
私はフリクションの蛍光マーカーをずっと使ってました。
製図練習開始した初期のころは特に、ゾーニング図を作ったりするのに色分けして確認したりもするので、蛍光ペンはあると良いでしょう。
消しゴム
消しゴムはあって当然かもしれませんが、本番に近づくにつれて、ほぼ使わなくなります。
理由は、図面でミスしたら消すというという作業がほぼなくなるからです。
そもそも慣れてくるとミスが減るというのもありますが、多少のミスも関係無しに書けるようになります。
唯一ミスってしっかり消さなきゃいけないのは、文章を書くときなので、無くてもなんとかなりますが、あった方が良いでしょう。
角がたくさんある必要はありません。
電卓
電卓は面積計算をするときにあると便利です。
足し算や引き算くらいなので、暗算でやろうと思えばできるのですが、暗算でやるのが不安になるのであった方が良いでしょう。
関数電卓ではなく、スタンダードな安くて押しやすい電卓がおすすめです。
ちなみに、この電卓はカッコが使えるので、面積計算がめちゃくちゃ楽になります。
普通の電卓だと途中計算をいちいちメモしながら書かないといけないですが、これだと一発で結果が出るので最高です。
関数電卓が使えればいいのですが、関数電卓は持ち込みNGです。
この電卓が機能的に持ち込み可能なギリギリのラインを攻めてくれています。
令和5年3月から禁止 ペン立て
100均のでもOKですが、ペン立てはあった方がいいですね。
理由は、大体の試験会場は机がハンパなく狭いからです。
製図板を置いたらもうぎゅうぎゅうの机で図面を書くので、筆記用具もコンパクトに置いておかないと、すぐ落としたりしてしまいます。
あると重宝しますね。
令和5年3月からペン立ての持ち込みは禁止されました。
注意してください。
テンプレートスタンド
テンプレートスタンドは、文字通りテンプレートを立てて置くのに使うのですが、おすすめの使い方は問題文やエスキスを挟むことです。
そうすると省スペースで、部分的に確認ができるので、狭い場所でもエスキスを広げたりしなくて済みます。
もちろん、テンプレートや三角定規を立てて置くのにも使いました。
フローティングディスク
フローティングディスクは、図面をキレイな状態で仕上げるのに最高の商品です。
三角定規の裏に貼って、少し三角定規を浮かせると、図面と三角定規がこすれないため、図面が汚れにくくなります。
これだけで図面の印象がガラッと変わるので、使えるなら使いましょう。
まれに用紙に引っかかって書きにくいという人もいますが、セロテープを貼ると解消できます。
ドラフトテープ、マスキングテープ
私は使いませんでしたが、マスキングテープを使う人は結構いました。
使い道は、問題用紙を製図板に固定するという方法です。
私はマグネットで固定していましたが、マグネットだと用紙が若干ずれるので、気になる方はマスキングテープを使いましょう。
アジャスターケース
試験では使いませんが、図面を持ち歩くアジャスターケースがあると便利です。
特に製図学校に通ったりする場合は、めちゃめちゃ重宝します。
用紙を家に持ち帰るのも、回答を提出するのにも、用紙を折らずに済むのでかなり使いました。
無くても良い製図道具
ここからは、無くてもOKな製図道具をご紹介します。
個人的な意見なので、図面を書いてみて、やっぱり必要だと思ったら買いましょう。
字消し板
字消し板は、最初のうちはめちゃめちゃ必要だと感じるんですよね。
結構ミスったところとかを、後で消すのに使ったりしました。
ですが、本番ではそんなこと一切しません。
一切は言い過ぎかもしれませんが、まず使いません。
なぜなら、そんなことしてる余裕がないほど図面を書く時間がないからです。
特に受験1年目は絶対に不要です。
2年目以降だと、図面を書くスピードがそこそこ速くなるので、細かいところを修正する余裕がでてきますが、正直全然使わないので、不要でしょう。
三角スケール
三角スケールも初期のころは使うんですが、結局使わなくなります。
なぜかというと、問題用紙が方眼なので、三角スケールで測らなくても、大体の寸法がマスを数えればわかるからです。
それに、1/200で図面を書くので、三角定規の目盛で多少計算してあげれば全然不要です。
持ち替える手間も無駄ですし、試験では使わなくなります。
買わなくてOKです。
でも実務では使うので、持ってないなら買っておいた方が良いでしょう。
雲形定規
建築士の製図試験で使い道はありません。
私は一応買いましたが、一度も使うことはありませんでした。
実務でも一度も使ったことないですが、使う人いるんでしょうか?
漫画家の人は使ってるみたいですが、建築士の製図試験では不要です。
消しカスを払う羽箒、ブラシ
ブラシは最初はかっこつけて使ったりしてましたが、最終的に使わなくなります。
なぜなら、そもそも消すことが圧倒的に減るからです。
最初のうちは結構ミスって消しゴムを使うので、あってもいいですが、すぐに無くてもOKになるので、買わなくてOKです。
かっこつけたいなら買いましょう。
コンパス
コンパスも必要だと最初は思うんですが、結果的に不要です。
なぜなら、多少の円を書くときはテンプレートの方が圧倒的に早いからです。
テンプレートの円で、95%以上の円をまかなえます。
残り5%のコンパスでしか書けないような円は、フリーハンドでも全然問題ありません。
私はフリーハンドで書いて、問題無く合格しました。
合格するのにキレイな円は不要なので、コンパスも不要でしょう。
使ったら即失格の製図道具
使ったら没収されたり、失格になったりする製図道具を紹介します。
以外と忘れて買っちゃったりするので、必ず確認してください。
家具のテンプレート
これは盲点なんですが、家具や電気のテンプレートはNGなんですね。
四角や丸などの単純な図形のテンプレート以外は使用禁止です。
家具のテンプレート見つけたときは、「これで書くの速くなる」ってテンションぶちあがりましたが、結局使えなくて、買った意味ありませんでした。
実務ではあると便利ですね。
ドラフター
製図板と間違ってドラフターを買っちゃう人がたまにいるんですが、絶対にNGです。
ドラフターは縦と横に平行定規が付いている製図板のことです。
実務では、昔はドラフターを使う人も多かったのですが、現在はCADがあるのでドラフターは全然見ません。
試験にも使えず、実務にも使えないので、ドラフターは絶対に買うのはやめましょう。
他にもNGなものはありますが、気になる方はこちらからチェックしておきましょう。
まとめ
この記事では、「二級建築士の製図試験って製図の道具はどんなのが必要?おすすめが知りたい」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、製図板、製図用シャープペン、三角定規は必須ですが、後は無くてもなんとかなります。
この記事を参考に、快適な二級建築士の製図ライフをお過ごしください。