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一級建築士の合格率の推移【学科、製図、全体で推移を見る】

一級建築士の合格率ってどんな感じで推移してるんだろう

こんな疑問にお答えします。

この記事を読むメリット

  1. 一級建築士の合格率の推移がわかる
  2. 学科試験、製図試験、全体の合格率がわかる

私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。

この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。

なお、難易度に関して知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

一級建築士の合格率の推移

一級建築士の合格率には、下記の3種類があります。

ポイント

  1. 学科試験の合格率
  2. 製図試験の合格率
  3. 学科と製図を含めた全体の合格率

それぞれがどのように推移しているのかを見てみましょう。

学科試験の合格率の推移

一級建築士の学科試験の合格率の推移
一級建築士の学科試験の合格率の推移 参考:建築技術教育普及センター

一級建築士の学科試験の合格率は、右肩上がりに推移しています。

理由は、一級建築士の人数が不足しているからです。

一級建築士の平均年齢は年々上昇し、団塊の世代の定年による大量退職が間近に迫っています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

今後の一級建築士の人数を確保するため、2020年3月に一級建築士の受験資格が改正されました。

その結果、学科試験を若年時点で受験できる人が大勢増え、受験者数が増加しています。

新規の受験者は、大学卒業してすぐ受験できるようになったものですから、大学在学中に勉強が可能です。

すると、しっかりと勉強をする時間が確保できたことから、学科試験の合格率が大きく上がったと考えられます。

学科合格率
2016 16.10%
201718.37%
201818.32%
201922.80%
2020 20.70%
 参考:建築技術教育普及センター

製図試験の合格率の推移

一級建築士の製図試験の合格率の推移
一級建築士の製図試験の合格率の推移 参考:建築技術教育普及センター

学科試験の合格率が上がっている一方で、製図試験の合格率は右肩下がりです。

なぜなら、学科試験の受験資格が緩和されたことで、図面に関する実務経験がないまま受験できる人が増えたからです。

たとえば、2020年3月の受験資格の緩和では大学を卒業してすぐに学科試験を受験できるようになりました。

そうなると、大学を卒業してすぐの学生は当然実務で扱う図面の作成をほとんどしたことはありません。

見ている図面の数も圧倒的に少ないでしょう。

実務経験が少ない人が製図試験をクリアしようとすると、単純に知識が足りません。

そうなれば、必然的に製図試験は合格できないので、合格率が下がります。

その結果、右肩下がりの合格率の推移曲線ができたのでしょう。

製図合格率
2016 42.4%
201737.7%
201841.4%
201935.2%
2020 34.4%
 参考:建築技術教育普及センター

少し具体的に言うと、2016年から2019年までは誤差の範囲で多少の合格率の変動はありましたが、2020年の合格率は明らかに低いです。

それは、前述の通り大学卒業してすぐの受験者による影響があります。

ただ、製図の合格率が下がったからといって、合格の基準が上がったというわけではなさそうなので、そこは安心してください。

詳しくは、より実務的な内容、たとえば防火区画や延焼の恐れのある範囲の建具など、法律に対する認識がより厳しくなりました。

それは普段設計するのに必要な知識ですから、本格的に設計をしている人にとっては必須の知識です。

ですから、合格率が下がってはいますが、気にする必要はありません。

合算した一級建築士の合格率の推移

一級建築士の合格率の推移
一級建築士の合格率の推移 参考:建築技術教育普及センター

一級建築士の学科試験と製図試験の合算した全体の合格率は、特に大きな変動はありません。

理由は、一定の技術レベルに達した人を合格としているからです。

具体的には、下記のように記述があります。

ランクⅠ:「知識及び技能」*を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの

*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

引用:建築技術教育普及センター

このように、一級建築士として最低限必要な知識と技能を持っていれば合格できます。

ですので、全体としての合格率にはそこまで変動はありません。

急に優秀な受験者ばかりになるという当たり年が訪れないかぎり、合格率が大きく変動することはないでしょう。

ちなみに、大学別の合格者数や合格率のランキングをこちらの記事で解説してますので、興味があれば見てみてください。

全体合格率
2016 12.0%
201710.8%
201812.5%
201912.0%
2020 10.6%
 参考:建築技術教育普及センター

まとめ

この記事では、「一級建築士の合格率ってどんな感じで推移してるんだろう」

こんな疑問にお答えしました。

まとめると、

  1. 学科試験の合格率は右肩上がりに推移しており2020年の合格率は20.7%
  2. 製図試験の合格率は右肩下がりに推移しており2020年の合格率は34.4%
  3. 全体の合格率には大きな変動はなく2020年の合格率は10.6%

でした。

この記事を参考に、一級建築士を目指しましょう。

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