こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 一級建築士の設備の勉強方法がわかる
- 設備でどれくらい得点すべきかわかる
- よく出る計算問題がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
環境、設備の勉強方法
さっそく結論ですが、環境と設備の勉強方法は過去問中心に暗記と計算問題をクリアすればOKです。
なぜなら、出題される問題は7割~8割は過去問からですし、応用問題は常識と照らし合わせれば解けるからです。
唯一計算問題だけは、しっかりと理解してないと解けません。
では、環境、設備ではどれくらい解けないといけないのでしょうか。
どれくらい解けないといけないのか
具体的な数字でいうと、20点のうちの18点を取るのが目標です。
足切りがだいたい11点ですので、他の強化とのかねあいを考えると、最低でも16点は取っておきたいところでしょう。
そういうと、足切りさえクリアしてれば問題無いのでは、という意見がたまにでますが、足切りをクリアしても合格ラインにはかなり遠いです。
ですので、16点取得が最低ラインで考えましょう。
出題される問題の構成
ではどんな問題が出題されるのかというと、
- 日照・日射
- 採光・照明
- 色彩
- 室内気候と気象
- 換気
- 熱・結露
- 音響
- 環境工学全般
- 空気調和設備
- 省エネルギー・保全・管理
- 給排水・衛生設備
- 電気設備
- 昇降機設備
- 防火・防災設備
の14個が主に出題されます。
この中でも、採光・照明、音響、空気調和設備、給排水・衛生設備、防火・防災設備が例年多めに出題されています。
14個も項目があるので、どれが得意ということではなく、全体的に解けるようになっていないと、合格は難しいでしょう。
解けるようになるべき問題
ではどんな問題を解けるようになれば良いのでしょうか。
結論をいうと、計算問題は4種類、暗記問題は用語を100%覚えましょう。
なぜなら、計算問題は例年似た問題しかでませんし、用語を確実に覚えておけば応用も解ける確率が上がるからです。
計算問題
具体的な頻出の計算問題は、こちらの4つです。
- 機械換気の換気量と換気回数の計算
- 自然換気量の計算
- 水平面の照度計算
- 熱損失や熱貫流率と結露の計算
この4種類だけはしょっちゅう出るので、100%解けるように何度も繰り返し練習してください。
こちらで詳しく解き方を解説しています。
これ以外に出題されてるじゃないか、と思う方もいるでしょう。
確かに他にも出題される問題はあります。例えば、音圧の計算などがそうです。
ですが、そういった問題を練習するのは、まず上記4種類が解けるようになってからで間に合います。
また、公式だけ覚えておけば、計算しなくても解ける問題もたくさんあります。
1つ1つ確実に解けるようになり、得点源としていきましょう。
暗記問題
暗記で覚えるべき問題は、とにかく用語です。
用語が100%わかるようになっていないと話になりません。
過去問を3周くらいすると、6割くらいの用語が覚えられ、5周くらいすると9割くらい覚えられます。
ですが、用語を覚えたって応用問題が解けるようにならないと意味無いという反論がたまにあります。
確かに応用問題も最終的には解けるようにならなければいけません。
だからといって、いきなり応用問題は解けるようにならないので、まずは用語の問題を100%解けるようになりましょう。
用語の問題が解けるだけで6割は得点できるようになります。
まとめ
この記事では、「一級建築士で設備を解かないといけないんだけど、どうやって勉強したらいいんだろう?」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、過去問を中心に用語を100%暗記して、4種の計算問題を解けるようになりましょう。応用問題はその後です。
この記事を参考に、素敵な設備ライフをお過ごしください。