こんな疑問にお答えします。
この記事を読むメリット
- 令和2年の法改正による受験資格の緩和が何かわかる
- 学歴ごとの二級建築士の受験資格がわかる
- 指定学科が何がわかる
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
法改正で二級建築士の受験資格が緩和
法改正により、令和2年3月1日から二級建築士の受験資格が緩和されました。
簡単に概要を説明すると、いままで受験するのに実務経験が必要だったですが、実務経験無しでも受験できる人が増え、合格後の免許登録時に実務経験が必要なります。
そうなると、現在の受験資格はどうなるのでしょうか?
二級建築士の受験資格【学歴別】
学歴 | 実務経験 |
---|---|
大卒、短大卒、高専卒、高卒、専門学校卒など 建築関係の学科を卒業した人 | 最短0年 |
建築に関する学歴なし | 7年以上 |
二級建築士の受験資格は、簡単に言うと上記の表のとおりです。
では、二級建築士の受験資格を学歴別にくわしく整理してみましょう。
中卒は実務経験が必要
中卒の場合は、受験するのに実務経験が7年必要です。
実務経験を具体的に言うと、以下の項目になります。
- 設計
- 監理
- 監督
- 大工
- 建築設備の設置
- 確認審査
- 消防審査
- 耐震診断
令和2年の3月1日からはさらに大工以外の鉄筋、とび、鉄骨、タイル、建具などの施工管理業務も追加になりました。
職人にやさしい法改正ですので、これを機に二級建築士を目指すのも良いでしょう。
高卒は工業高校などは実務経験無しで受験可能
高卒以上の学歴の場合は、指定科目を習って卒業していれば、実務経験無しで受験できます。
指定科目とは、こちらの画像の通りです。
上記の画像にある通り、20単位取得していれば実務経験無しで受験可能、15単位しか取得していない場合は、実務経験1年が受験するのに必要です。
高校で何単位取ってたかわかる人もあまりいないかもしれませんので、下の方で示す、学校別の受験資格を確認しましょう。
大卒【大学卒と大学院卒も含む】
大学や短大、高専などを卒業している人は、建築系の学科に通っていれば、基本的に実務経験0年で受験できます。
40単位以上建築系の科目を取っていれば、実務経験なしで、免許の登録も可能です。
何単位取ったか確認するのが面倒な人は、後で示す、学校別の受験資格をご覧ください。
専門学校卒、短大卒【通信や夜間も含む】
専門学校を卒業した人や、短大卒、夜間過程、通信課程を卒業した人も、基本的には実務経験無しで受験可能です。
受験資格のある学科の確認方法
建築技術教育普及センターのこちらから確認できます。
地域別にまとめられており、たとえば関東をクリックすると、茨木県から長野県まで表示されます。
例えば茨城県の筑波大学であれば、このようにどの学部のどの学科、選考が実務経験無しで受験できるのか、一瞬でわかります。
不安な人は、こちらから確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、「二級建築士を取りたいけど、自分に受験資格があるのかな?」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、中卒なら実務経験が7年必要、高卒以上の建築学科卒なら最短0年で受検できます。
この記事を参考に、素敵な二級建築士の受験ライフをお過ごしください。