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一級建築士の製図におすすめの道具【時間短縮は道具選びから】

2019/06/18

『建築士で製図やるけどおすすめの道具ってなんだろう?』

『製図の時間短縮にはどんな道具が良いのだろう?』

と悩んでいませんか?

この記事では、一級建築士や二級建築士を目指して製図試験の対策をしている方や、どうせ製図道具を買うなら試験に使えるものが良いと思っている方に向けて、おすすめの製図道具をご紹介します。

この記事を読むメリット

  • 製図にどんな道具が必要かわかる
  • 製図の時間短縮に必要な道具がわかる

記事の信頼性として、自己紹介を簡単にします。

私は建築学科の大学院を出ており、ゼネコンで10年ほど働いています。

一級建築士も持っています。

なので、この記事の信頼性はあると思います。

それでは、ご覧ください。

製図試験に必要な道具

建築製図をするのに最低限な道具は4つです。

製図板、三角定規、製図用シャープペン、消ゴムです。順番にご紹介します。

持ってないのは問題外!製図板、平行定規

製図板にも色々種類がありますが、試験に使用できる製図板は2種類です。

製図板と平行定規です。

ドラフターと呼ばれる、定規が2つ以上ついているものは使えません。

定規無しの製図板か、平行な定規が1つ付いている製図板のみです。製図板のサイズはA2が試験サイズです。

おすすめは平行定規です。定規無しの製図板だと、T定規というものを使って書くのですが、慣れないと非常に書きにくいです。

慣れるのを待つよりも、平行定規を使った方が書くスピードも速くなります。

平行定規の選び方は、台の角度がつけられるか、平行定規の微調整ができるかで選びましょう。

角度が付けられると、書くスピードが上がります。

微調整ができると、用紙をセットするスピードが上がります。

ちなみに、たまに勘違いされている方がいるようなので補足しますが、定規が浮いているのは線を引いても紙が汚れないようにするためです。

浮いている高さは自分で調整できます。定規が浮いていて線がうまく書けないという方は、定規で線を引く練習をしましょう。

小学校の時に習ったような線の引き方と、製図用の線の引き方は違います。

正確に直角を出す三角定規

三角定規はちゃんとした価格のものを使いましょう。

安い三角定規だと、直角が出せず、まっすぐな縦線を書く際に非常に苦労します。

三角定規だと、直角が出せず、まっすぐな縦線を書く際に非常に苦労します。

また、厚みが足りないものだと強度が足りず、欠けてしまって直線を引けなくなることがあります。

つまみが付いてるものにすると、書くスピードが上がって良いです。

太さを変えてメリハリを出す製図用シャープペン

シャープペンは普通のシャープペンではなく、製図用のものを使いましょう。

理由は、製図用でないと、ペン先がぐらついて真っ直ぐな線が書きにくいからです。

ぐらつくと濃さを調整するのも難しいので、精度の高い製図用シャープペンを使いましょう。

0.3mm、0.5mm、0.7mmの3つが使うことが多いです。

使い分けると図面にメリハリが出ます。

例えば、柱や梁や壁などの躯体は0.7mm、サッシや間仕切り壁などは0.5mm、家具や文字などは0.3mmのように使い分けると、とても見やすい図面になります。

全部持ってても良いですが、持ち変えるのはめんどくさいです。

私はめんどくさすぎて、0.5mmの1本で筆圧で書き分ける技術を練習しました。

消しやすい消ゴム

消ゴムは正直何でもいいですが、絶対に必要です。

細かなところを修正できるペン型の消ゴムや、角が多い消ゴムは使いどころが多いです。

消す線があるのはエスキスが多く、実際に書く段階では消す作業はほとんどなくなります。

あると便利な道具

あると書く速度が上がったり、細かなところで気が利く道具をご紹介します。

柱や植栽を書くのに最適なテンプレート

テンプレートには様々な形があります。

円、楕円、三角形、正方形、長方形などが一般的です。

一番多く使うのは正方形です。

柱を書く時に大活躍です。

柱のサイズにより3つくらいの正方形を使い分けます。

二番目に使うのは円です。

植栽を書くときに多用します。

他にも丸柱など様々な時に使い勝手が良いですが、フリーハンドでも慣れると書けます。

四角、三角、円以外の↓のようなテンプレートは試験で使用が禁止されているので注意が必要です。実務では便利ですけどね。

速度爆上がり!テンプレート付き三角定規

テンプレート付き三角定規は最強の時短ツールです。

これを導入してから速度が爆上がりしました。

単純に持ち変える手間が省けるのと、通り芯にそろって書きやすいので、柱を書く速度が上がりました。

取手付きのものだと、より速くなります。

図面をきれいに保つフローティングディスク

フローティングディスクとは、三角定規などに貼って、少し浮かせることができる道具です。

三角定規を使って図面を書くと、擦れて図面が黒く汚れていきます。

その黒ずみを、三角定規を浮かせることで、最小限にしてくれます。

仕上がりがきれいになり、図面のメリハリがより際立ちます。

パッと見でキレイな図面になるので、図面を見たときの第一印象が良くなります。

問題用紙や三角定規を立てて置けるテンプレートスタンド

テンプレートスタンドとは、問題用紙や三角定規、テンプレートなどを立てて置いておける道具です。

試験会場の机は非常に狭く、余裕を持っておくことができません。

テンプレートスタンドがあると、一覧性が良く、省スペースなため便利です。

私はエスキスした図面を立てて、見ながら図面を書くのに使いました。

令和5年3月からペンケースやファイルボックスなどの筆記用具等を収納できるものが禁止になったので、使用には注意が必要です。

禁止になったものの具体例は下記です。

解答用紙を固定するドラフトテープ

ドラフトテープは好みが別れますが、あると便利です。理由は、固定した製図用紙がずれにくいからです。

マグネットで固定することも可能ですが、マグネットは少し当たると簡単にずれます。その分微調整がドラフトテープに比べて簡単です。

一長一短ですが、微調整してからドラフトテープで止めると良いでしょう。

令和5年3月から禁止 省スペースで閲覧性抜群のペン立て

ペン立ては、本試験のスペースが狭いのであると便利です。

蛍光ペンや複数のシャープペンを使う場合、あると持ち変えのスピードが速くなるので良いです。

100均でも十分戦えますが、お気に入りのものがあるとテンションも上がりやる気も出るのでおすすめです。

問題文にマーキングする蛍光ペン

蛍光ペンは、問題文を整理するのにあると便利です。

面積などの数値関係、書くのを忘れてはいけない備品など、重要点にはマーカーを引きましょう。

ゾーニングの確認や、エスキス時の柱位置の記入に使うと便利です。

フリクションの蛍光ペン3色そろえるのがおすすめです。

の確認や、エスキス時の柱位置の記入に使うと便利です。フリクションの蛍光ペン3色そろえるのがおすすめです。

消しカスを片付ける製図用ブラシ

あると図面を汚さずに片付けられるのでおすすめです。

正直、ある程度までかけるようになると、図面を消すことはほとんどなくなりますが、消したときにきれいに消しカスが除去できないと困ります。

準備しておきましょう。

図面を持ち運ぶ製図用の筒「アジャスターケース」

これはめちゃくちゃ使いました。図面を持ち運ぶのにクルクル丸めて収納できる筒です。

背負えるので製図板を持って移動するのも楽ですし、長さが調整できるのでA2サイズの丁度良い長さで持ち運べるのが便利でした。

学生の人も社会人の人もこれはあると便利です。

計算式表示電卓

カッコが使える計算式表示される電卓です。

面積計算をするときに、カッコを使って計算できるとかなり楽ですよね。

今までは関数電卓はありましたが、持ち込み禁止なので、普通の電卓を使うしかありませんでした。

最近になってカッコが使える、普通の電卓よりも便利なものがでたので、文明の利器を使って面積計算をメチャ速で計算終了させましょう。




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無くてもよい道具

あった方が良いとされてますが、正直無くて良いと思う道具を紹介します。

大きな円を書くコンパス

大きな円を書く、製図用のコンパスです。

今のところ一度も使ってません。

この先も使うことはないでしょう。

小さい円はテンプレートで速くきれいに書けますし、大きな円はフリーハンドで十分です。

大きな円も、キレイに書きたいという人には必要です。

私は大きな円をキレイに書くことは諦めました。

自在な曲線を描く雲形定規

雲形定規は自由自在な曲線をキレイに書けるのでしょうが、やはり一度も使ってません。

製図試験も曲線より直線を多用するので、無くて良いです。

曲線をダイナミックに使った、大胆なプランにしたい人は買いましょう。

私は平凡なプランにしたかったので使いませんでした。

角度を自由に調整可能な勾配定規

勾配定規は不要です。

スロープや屋根など勾配の必要な断面も書くことはありますが、試験用紙は方眼ですので、どれくらいの角度をつけるかは目測で十分です。

三角定規があるので、そちらで最低限は対応可能です。

寸法のチェックに最適な三角スケール

三角スケールは、問題用紙が方眼のため活躍することはほぼありません。

無くても支障はないです。

あると便利な時は、寸法をチェックする時です。

通り芯など間違えてはいけない部分をチェックする時にはあっても良いですが、方眼の数を数えても問題なくチェックできます。

A3の図面をチェックする時は15cmのものがおすすめですが、A2サイズの時は30cmの方が使いやすいです。

個人的おすすめ製図道具セット

実際に一級建築士の製図試験を受験するために、試行錯誤して良いと思った、個人的におすすめな製図道具のセットをご紹介します。

  • ステッドラーの平行定規
  • ステッドラー0.5mmシャープペン
  • シャープペンの芯 2B(メーカーはこだわり無し)
  • バンコ テンプレート付き三角定規
  • フローティングディスク
  • バンコ テンプレートスタンド
  • ペン立て(100均) 令和5年3月から禁止
  • フリクション蛍光ペン3色(赤、青、黄)
  • 製図用筒(試験本番では使いません。)
  • 計算式表示電卓

参考にして、自分なりの書きやすい道具を見つけてください。




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まとめ

『建築士で製図あるけどおすすめの道具ってなに?』『製図の時間短縮にはどんな道具が良いのだろう?』と悩んでいて、一級建築士や二級建築士の製図試験の対策をしている方や、製図試験を見据えている方に向けて、おすすめの製図道具をご紹介しました。

おすすめの製図道具セットはステッドラーの平行定規、0.5mmシャープペン、テンプレート付き三角定規、フローティングディスク、テンプレートスタンド、ペン立て、フリクション蛍光ペン3色です。

参考にして、自分なりの書きやすい道具を見つけてください。

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