エスキスってやり方はわかったけど、どうやって勉強すればいいんだろう?勉強法を知りたいな
こんな疑問にお答えします。
私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。
この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。
一級建築士のエスキスの勉強法
一級建築士のエスキスの勉強法は3つあります。
そんなの知ってるよ、と思うかもしれませんが、知っているのとできるのは違うものです。
順番にご説明しましょう。
エスキスの手順を覚える
まず最初に大切なのは、エスキスの手順を覚えることです。
なぜエスキスの手順を覚えることが大切なのかというと、物事には守破離というものを学ぶ段階があり、その守がまず手順通りにできるようになることを指すからです。
基本を大切にしよう
守破離とは、「規矩(きく)作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」という千利休の、茶道を極める時に歌った歌の3文字から取られています。
現在、守破離は様々な物事を極めようとする際の有用なツールとなっています。
この守破離の守は、「教わったことを教わった通りに忠実に守って実行すること」です。
教わったことを教わった通りに行うために、そもそも手順を覚えていなければ話になりません。
ですので、まずはエスキスの手順を覚えることが大切です。
手順を覚えるには実践が効果的
では、どうやってエスキスの手順を覚えるのかというと、エスキスを実践しながら覚えるのが効果的でしょう。
具体的に言うと、エスキスをしながら、手順がわからなくなったら手順を読み返し、エスキスに戻る、ということを手順を覚えるまで繰り返します。
手順が体で覚えられるようになるまで、エスキス10回くらいかかるでしょう。
この例は参考ですが、独自の方法でも大丈夫ですので、エスキスの手順を確実に覚えてください。
繰り返しエスキスをする
エスキスの手順を覚えたら、さらに繰り返しエスキスをします。
なぜなら、エスキスを繰り返し行うことで、
だからです。
スピードアップのために繰り返しエスキスをする
具体的にどうやってスピードアップしていくのかというと、エスキスに慣れることで早くできるようになります
例えば、パズルを一度解いたら、同じ問題を二回解くときには早く解けるようになりますよね?
パズルが早く解けるのと同じように、エスキスも似たような条件の時は少し早く解くことが可能です。
このように、エスキスに慣れることで1つ1つの手順が早くなるので、結果的に早くなります。
ショートカットのために繰り返しエスキスをする
では、エスキスのショートカットがどうして可能になるのかというと、慣れることで考えなくても解ける手順がでてくるからです。
例えば、ババ抜きのルールは考えなくても無意識にわかりますよね?
ババ抜きのルールを体で覚えているのは、子供の頃にババ抜きをたくさんしたからです。
そのため、みんなでババ抜きをする時に、ルールを説明することはありません。
このように、ババ抜きでは「ルールを説明する」という手順を飛ばすことができます。
エスキスも同じように、慣れてくるとショートカットできる手順ができてくるので、たくさんエスキスしましょう。
こんなことを言うと、
さっきからとにかくエスキスやれって言ってるけど、便利なコツとかを教えてほしいんだよ
と思うかもしれません。
おっしゃる通りで、便利なコツを知りたいと思うのは当然の反応です。
ですが、便利なコツがあれば、当然全員知っているので、受験生の間で特に差が付くことはありません。
ではどこで差がつくのかというと、どれだけエスキスをしたかという事実に差がつきます。
エスキスを繰り返し行い、徹底的に基本を体に浸み込ませましょう
プランの完成度をあげていく
最後の練習は、プランの完成度を上げる練習です。
プランの完成度を上げるためには、優先順位を明確にする必要があります。
優先順位を明確にしよう
理由は、どうでもいいことを優先していたら良いプランにならないからです。
例えば、ジグソーパズルを考えてみましょう。
ジグソーパズルでは、絵柄が合っているかを確認しながらパズルをはめていきます。
これは優先順位が、
はめること < 絵柄があっていること
となっています。
ですが、この優先順位が逆ではめることを優先するとどうなるでしょう。
ハマればとりあえずOKなので、ハマるところから適当にはめて、絵柄はぐちゃぐちゃ、最後の方でハマらないピースだけが残って、完成しません。
このように、優先順位を間違えると、完成することすら難しくなります。
ですので、良いプランをエスキスで作るには、優先順位を明確にすることが必要です。
では、どうやって優先順位を明確にするのかというと、現場見学が最高の教材です
実際の建物を見よう
なぜなら、実際にある建物は建築士が一生懸命悩んで良いプランにしようとした建物だからです。
経験も実績もある建築士が悩んで出した結論が、受験生に劣るなんてことはまずありません。
ですから、実際の建物で、どのようにプランを配置しているのか、優先順位をどう変えているのかを見ることで、良いプランを作れるようになります。
実際の建物から、良いプランはどんなプランなのか、どこを犠牲にしてどこを活かしているのかを学びましょう。
その結果、良いエスキスができるようになります。
まとめ
この記事では、「エスキスってやり方はわかったけど、どうやって勉強すればいいんだろう?勉強法を知りたいな」
こんな疑問にお答えしました。
まとめると、
- エスキスの手順を覚えて
- エスキスを繰り返し行い
- プランの完成度をあげて
いきましょう。
大切なのは、同じ課題を何度も繰り返しエスキスすることです。繰り返しエスキスすることで、多角的に見れるようになります。
この記事を参考に、一級建築士の製図試験合格を目指しましょう。