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一級建築士って取る価値あるの?【意味はあるけど、コスパが大切】

2021/01/13

一級建築士の価値ってどれくらいなんだろう?取る価値はあるのかな?

こんな疑問にお答えします。

この記事を読むメリット

  1. 一級建築士の価値がわかる
  2. 結局一級建築士を取った方が良いかどうかがわかる

私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。

この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。

一級建築士って取る価値あるの?【価値はあるけど、そこまでではない】

一級建築士って取る価値あるの?という疑問にお答えします。

結論から言うと、取る価値はあるけど、正直そこまで価値があるわけではありません。

では、どれくらい価値があるのでしょうか。

考えてみました。

一級建築士の価値を金額で出してみた

一級建築士の価値を金額で試しに算出してみると、300万から500万円ほどの価値になります。

なかなかな金額がしますよね。

では、なぜそれほどの価値になるのか、取って増える価値と、取るのにかかるコストを見てみましょう。

一級建築士をとって増える価値

一級建築士をとることで増える価値は大きく4つです。

ポイント

  1. 設計できる範囲が増える
  2. 同窓会でドヤ顔できるし、なぜか信頼される
  3. 出世もちょっとだけしやすいし、給料もちょっと上がる
  4. 転職に有利

順番に説明していきます。

設計できる範囲が増える

一級建築士を取ることで増える明らかな価値は、設計できる範囲が増えることです。

資格を持っていないと設計できない規模の建物というのは一定数あります。

そのため、大きな建物を設計したいとなると、必然的に一級建築士が必要です。

設計者としてキャリアを積んでいくつもりなら、一級建築士は必ず取得するのが良いでしょう。

同窓会でドヤ顔できるしなぜか信頼される

一級建築士を取ることで、ちょっとした副産物も手に入ります。

それは、一級建築士の持つネームバリューです。

例えば、同窓会で仕事の話をする流れになったとき、建築の仕事しているというと、90%くらいの確率で一級建築士か聞かれます。

一級建築士か、それ以外か、という分類がされるのです。

そこで一級建築士とドヤ顔で答えられるのがメリットの1つでしょう。

また、一般の人の知識は一級建築士かそれ以外かという分類なので、一級建築士になるだけで建築のことをなんでも知っている人という扱いをされます。

圧倒的な信頼を勝ち得るので、これもメリットです。

出世もちょっとだけしやすい、給料もちょっと上がる

出世もちょっとだけしやすいことも、明らかな価値でしょう。

なぜ出世しやすいかというと、一級建築士を持っていれば管理建築士になれますから、責任者の立場になれるためです。

管理建築士ってなに?という方のためにざっくり説明すると、管理建築士とは設計や工事監理などを統括する建築士のことです。

管理建築士は設計事務所に必ず必要ですので、建築士の資格があるというだけで、とても有利になります。

また、一級建築士を持っていると、給料もちょっとだけ上がります。

具体的な金額は会社によってまちまちですが、一級建築士手当として月給があがったり、昇進の条件で急に昇進して年収があがったりと、そこそこのインパクトです。

私も、資格を持っていない同僚と比べると、少しだけ早く昇進しました。

転職には有利

一級建築士は転職に有利です。

理由は、転職の条件として一級建築士が優遇されることが明記されるからです。

例えば、一級建築士を持っている設計士と持っていない設計士を比べたときに、実力がどれくらい差があるかは判断しにくいですよね?

ですが、一級建築士を持っているか持っていないかだったら、持っている方がとりあえず優秀な感じがします。

なので、採用する側からしたら一級建築士を持っているだけで採用する理由になるのです。

ですから、一級建築士を持っていると転職に有利になります。


ここまで、一級建築士をとって増える価値として4つを説明してきました。

もう一度復習すると、

ポイント

  1. 設計できる範囲が増える
  2. 同窓会でドヤ顔できるし、なぜか信頼される
  3. 出世もちょっとだけしやすいし、給料もちょっと上がる
  4. 転職に有利

この4つがありました。

では、一級建築士を取るのにかかるコストはどれくらいなのでしょうか。

一級建築士を取るのにかかるコスト

一級建築士を取るのにかかるコストには2種類あります。

ポイント

  1. 学校に通ったり、勉強したりする教材などの金額
  2. 勉強をする時間

どれくらいかかるのか順番にみていきましょう。

学校の金額が高い

一級建築士を取るのにかかるコストとして、大きな問題となるのが、学校に通う金額です。

簡単に計算すると、学校に通う金額が年間50万~100万として、学科2年、製図3年の計4年で合格したとすると、合計300万円ほどの金額になります。

私の周りには、10年間受験し続けているという人もたくさんいますので、かかっている人は合計800万円くらいかけているでしょう。

それほど合格するのに大変な資格なので、早めに取得できれば十分取る価値はあります。

学校の金額が高いので、独学で勉強して一級建築士を取るというのも選択肢に入ってくるかもしれません。

独学なら合計1万~10万ほどで一級建築士を取れます。

勉強が大変で時間がかかる

一級建築士を取るのにかかるコスト2つ目は、時間です。

一級建築士は合格するのが大変なので、時間をかけて勉強しないといけません。

具体的には、年間800時間から1000時間かければ合格できると言われています。

私自身も、年間600時間ほどは勉強して、一級建築士の資格を取りました。

年間800時間となると、実際に勉強するのが1月から6月までだとして、週30時間ほど勉強が必要です。

土日に10時間ずつ勉強すれば、平日は2時間毎日勉強が必要になります。

それほどまでに時間がかかるので、一級建築士を取るのは大変です。


ここまで、一級建築士を取るためにかかるコストとして、2つ説明してきました。

もう一度復習すると、

ポイント

  1. 学校に通ったり、勉強したりする教材などの金額
  2. 勉強をする時間

この2つがありました。

逆に、取る価値としては、

ポイント

  1. 設計できる範囲が増える
  2. 同窓会でドヤ顔できるし、なぜか信頼される
  3. 出世もちょっとだけしやすいし、給料もちょっと上がる
  4. 転職に有利

この4つがありました。

一級建築士の価値も取るのにかかるコストも両方あるわけです。

では、結局一級建築士を取った方が良いのでしょうか。

結局一級建築士は取った方がいいの?

結論から言うと、取った方が良いのは2パターンです。

ポイント

  1. 建築や設計に一生関わるつもりなら取る
  2. すぐ合格できるなら取る

建築や設計に一生関わるつもりなら取ろう

一級建築士を取った方が良い1つ目のパターンは、建築や設計に一生関わるつもりである場合です。

なぜなら、一級建築士というのは建築業界にいる限り、なにかしらでついて回る資格です。

それは設計であれば当然必要になります。

設計以外でも、課長になるのに一級建築士が必要だとか、一級建築士を持ってる営業としか会話したくないだとか、なんだかんだ一級建築士を条件にされることがでてくるのです。

建築業界では持ってて当然みたいな雰囲気

建築業界では、仕事のできる人は一級建築士を持ってて当然のような雰囲気があります。

持ってないと未熟、持っていて初めて戦える、というような資格の扱いです。

ですので、建築で一生食べていく、骨をうずめる覚悟がある、という人は絶対に取りましょう。

逆に言うと、正直別な業界に転職したいと思っているなら、勉強も大変なので、一級建築士を目指す価値はないです。

数年でスパッと取れないなら、諦めるのもあり

また、数年で一級建築士が取れるようなら目指すのもありです。

理由は、数年で取得できるならコスパが良いからです。

学校に通う金額だけで300万とか800万とかかけているひとがいる世界で、スパッと一級建築士を取ったらかなり有望視されます。

そうなると結構有利な場面が色々なところででてくるので、別に建築に一生費やすつもりがなくてもメリットが多いです。

本気で取る気になれば独学でも合格できるので、よりコスパは良くなります。

独学で取る気があるなら、この記事を読んでみてください。




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まとめ

この記事では、「一級建築士の価値ってどれくらいなんだろう?取る価値はあるのかな?」

こんな疑問にお答えしました。

まとめると、一級建築士を取る価値はあるけど、すごくある訳ではありません。なので、取るなら一気に勉強してコスパ良く取るのが良いです。

この記事を参考に、一級建築士を取るのにかける労力を考えてみましょう。

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