一級建築士

【驚愕】一級建築士は不足している【設計者が足りない】

一級建築士の需要って実際どうなの?不足しているのかな?建築士になってから建築士は余ってるって言われると困る

こんな疑問にお答えします。

この記事を読むメリット

  1. 一級建築士がどれくらいいるのかがわかる
  2. 一級建築士の需要があるのか、不足しているのかがわかる
  3. 現状の一級建築士の数に対してどんな対策が取られているかがわかる

私のことを簡単に自己紹介すると、ゼネコンで10年ほど働いていて、一級建築士も持っています。

この記事はだいたい2分くらいで読めるので、サクッと見ていきましょう。

一級建築士は不足している

さっそく結論ですが、一級建築士は不足しています。

では、一体どれくらい一級建築士はいるのでしょうか?

現在の一級建築士の人数

一級建築士は2019年4月1日時点で全国に37万3490人が登録されています。

結構な人数がいますね。

日本人がざっくり1億人いるので、およそ270人に一人が1級建築士を持っている計算になります。

マジかよっていう計算結果です。

ちょっと脱線すると、300人に一人は車の運転事故で死ぬようですし、新宿には33万3560人が住んでいるようなので、一級建築士をギュッと集めると新宿区民くらいの人口になるみたいですね。

それくらいの規模感ということです。

詳しくはこちらの記事で人数を解説しています。

では、こんなにいる一級建築士がなぜ不足しているのでしょうか?

なぜ一級建築士が不足しているのか

一級建築士の人数が不足しているのは理由が主に3つあります。

ポイント

  1. 一級建築士の試験が難しくなった
  2. その結果一級建築士の平均年齢が上昇して、もう退職する一級建築士の方が多い
  3. それなのに、残業が多くて激務だから、新しい人が一級建築士にならない

順番に見ていきましょう

一級建築士の高難度化

一級建築士の受験者数の推移
建築技術教育普及センターよりきくりんが作成

一級建築士の試験は、2005年におきた姉歯事件と呼ばれる構造設計の偽装問題を皮切りに、難しくなりました。

なぜなら、建築士協会が消費者の信頼を回復するために、一級建築士のハードルを上げて、ちゃんとした人しか一級建築士になれなくしたかったからです。

そのため、2006年以降は建築士の資格と業務の規制は強化され続けてきました。

その結果、問題が難しくなってしまったこともあり、一級建築士の受験者数が激減します。

グラフを見ると2008年を過ぎると受験者数は減少傾向が続き、2万5000人くらいで概ね推移していますね。

2020年から受験資格が緩和されたので、ガツンと受験者数が増えています。

受験者の平均年齢が上昇

一級建築士の受験者数と平均年齢の推移
引用元:全国住宅産業協会(国土交通省からの資料)

では、受験者の平均年齢はどうなっているのかというと、この図の赤のグラフのように右肩上がりになっています。

本来一級建築士にならなければ困る設計者が、試験が難しすぎて業務の合間で勉強するのに無理が出てきてしまい、合格するまで受験し続けているのです。

その結果起こったのが、一級建築士の高齢化です。

一級建築士の高齢化
引用元:全国住宅産業協会(国土交通省からの資料)

現在の一級建築士は4割が60歳以上という、超高齢化を迎えています。

20代の一級建築士は1%しかいないので、20代のうちに受かった人はスーパーエリートです。

それなのに、建築士になりたいという若者は少なくて困ってます。

それはなぜかというと、

残業が多く激務

残業が多くて激務だからです。

具体的には、土曜はほぼ毎回出勤ですし、日曜出勤も時にはあるでしょう。

残業も毎日2時間から忙しいときには4時間ほどは当たり前、忙しいときは泊まりで寝る時間すら惜しいという状況がありました。

建築を目指している若者もこの状況は知っていますので、若者は一部の熱い情熱を持った人しか来ません。

このように一級建築士の人数は実は高齢化が進み減少傾向ですが、一級建築士の仕事はなくならないのでしょうか?

それでも新築、リフォーム、リニューアルは無くならない

結論からいうと、それでも一級建築士の仕事はたくさんあります。

なぜなら、リフォームやリニューアルの仕事がどんどん増えているからです。

さすがに新築物件は昔に比べて減って来きていますが、都心では再開発もあるので、あいかわらず新築は一定数あります。

また、昔どんどん建てていた新築物件の建物の寿命が近づいてきているので、寿命のきた部分だけ修理するリフォームや、構造体だけ残して内装を取り替えてしまうリニューアルは増えています。

今後リフォームやリニューアルはどんどん増えていくので、一級建築士の仕事は新築の設計から改修工事の設計へと形を変えながら、需要は無くなりません。

そうなると、一級建築士の人数は相変わらず足りていませんので、何か対策をして一級建築士を増やす必要があります。

一級建築士の担い手不足の対応状況

では、どうやって一級建築士の担い手不足に対応しているかというと、大きく3つあります。

ポイント

  1. BIMやAIを使って建築士がすべき業務を効率化して減らす
  2. 建築士試験の受験資格を緩和することで建築士の人数を増やす
  3. 残業を規制して働きやすくすることで、多忙すぎて働けなかった人も働けるようにする

このように、3つの観点から建築業界は対策を行っています。

BIMやAIで対応

かつて手書きだった図面はCADになり、CADだった図面はBIMになりつつあります。

BIMになることで設計作業はより効率化するでしょう。

なぜなら、手書きだった図面がCADになったとき、驚くべきほど効率化が進んだからです。

具体的には、BIMになることで設計変更の際の数量の再調や、干渉検討がスムーズにできるので、間違いなく効率化します。

そのため、建築士の負担になる業務はどんどん減っていくでしょう。

建築士試験の受験資格緩和で対応

また、2020年の試験から建築士試験の受験資格が緩和され、受験者数が増大しました。

単純に受験者数が増えるということは、合格率が変わらない限り、合格者数も増えますので、建築士の人数も大幅増が期待できます。

一方で、建築士試験を簡単にしすぎると、以前のように知識のないものが建築士になってしまうので、それだけは避けたいところです。

知識のレベルは保ちつつも、建築士の人数を増やすというミッションに、業界をあげて挑んでいます。

残業規制が本格化

また、残業の規制も本格的に始動し始めました。

いままでは残業もほぼ無制限のようにできていましたが、少しずつ厳しくなり、2024年には月間45時間までしか残業ができなくなります。

鬼のように残業をしていた建築士にとっては、4分の1ほどに残業が減るでしょう。

月間45時間なら、土日休みで平日2時間ほどしか残業ができませんので、とても平和に働けます。

体を壊す設計者も減るのでとてもよいことですね。

これで若者が働きやすい環境に向かっているのは間違いありません。

一級建築士の需要は無くならない

一級建築士の担い手不足には対応しているものの、十分な対応ができているとは言いにくく、まだまだ一級建築士の需要はなくなりません。

そのため、一級建築士はまだまだ必要とされます。

ですので、一級建築士とっても意味無いかな?なんて考えずに、とにかく勉強しましょう。

おすすめの問題集などはこちらで紹介していますので、興味があればご覧ください。

まとめ

この記事では、「一級建築士の需要って実際どうなの?不足しているのかな?建築士になってから建築士は余ってるって言われると困る」

こんな疑問にお答えしました。

まとめると、一級建築士は不足しており、今後も需要は引き続きあります。ですので安心して勉強して一級建築士を取得しましょう。

この記事を参考に、一級建築士の勉強に身を入れてください。

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